空前絶後Z1 Z2 CBX…高騰絶版車ランキングと諦めきれない貴方に新車で買えるネオクラシックモデル

■あの頃の中型は300万円前後、今ではあの頃以上に頑張らないと買えない!?

写真は1980年のZ400FX E2。ウエマツによると初代~E3までは300万円あたりからが相場。E4はトランジスタ点火などを採用しており350万円に上昇する。E4の相場にはマンガ「特攻の拓」の影響もあるという
写真は1980年のZ400FX E2。ウエマツによると初代~E3までは300万円あたりからが相場。E4はトランジスタ点火などを採用しており350万円に上昇する。E4の相場にはマンガ「特攻の拓」の影響もあるという
初の400cc並列4気筒のCB400フォアは、1976年の398cc国内物で300万円前後から。免許制度改正以前からあった408ccは100万円安だ。国内物の車検証にある「昭和」の二文字が価値だ
初の400cc並列4気筒のCB400フォアは、1976年の398cc国内物で300万円前後から。免許制度改正以前からあった408ccは100万円安だ。国内物の車検証にある「昭和」の二文字が価値だ
1981年登場のCBX400Fの相場は国内物で300万円前後から。CBXはバイクブーム下のモデルでさらに当時再販もされタマ数が多いことから、CB400フォアよりも手に入れやすい
1981年登場のCBX400Fの相場は国内物で300万円前後から。CBXはバイクブーム下のモデルでさらに当時再販もされタマ数が多いことから、CB400フォアよりも手に入れやすい

 1975年、国内では二輪の免許制度が改正され、現在のように大型、中型、小型と区分されるようになった。それと同時に大型二輪免許は教習所では取得できなくなり、ライダーのニーズは400ccモデルに集中。1970年代後半はナナハンや大型の時代から400の時代へ移行したのが、大きな出来事だ。

 さらにバイクブームへ向かっていた時代で、当時人気だったモデルは販売台数も多いことからタマ数も比較的あるが、400は国内独自の排気量になるため海外からの逆輸入に頼れないモデルもある。また、海外仕様があるものでも国内正規車両の方が価値があり、価格が高騰する傾向がある。

 人気が高いのは並列4気筒エンジンで初のDOHCを採用したカワサキZ400FX。次いでホンダの400Fシリーズ。これにはCB400フォア(型式のCB400Fが通称)、CBX400F、CBR400Fの3車種があり、いずれも超人気絶版車だ。他にもスズキのGSX400FやヤマハのXJ400もあるが、これらは修理に難があり、価格は一歩及ばないところだ。

 また、当初の400は2気筒から普及し始めており、DOHCのエンジンを採用してトップの性能を誇っていたスズキのGS400シリーズも根強い人気を誇る。GSは、『ハイティーン・ブギ』や『湘南爆走族』といったマンガに登場したことも人気の理由となる。

1984年のCBR400Fはノーマルで250万円あたりから。国内でしか販売されておらずタマは少なめで、独自のバルブ休止機構が無効化されたものは直せないものもありノーマルは希少
1984年のCBR400Fはノーマルで250万円あたりから。国内でしか販売されておらずタマは少なめで、独自のバルブ休止機構が無効化されたものは直せないものもありノーマルは希少
写真のGS400Eはドイツで限定500台の「墨鈴」。1978年に発売された後期型となるGS400Eは国内物が250万円からで希少なE2で300万円。GSは耐久性が高く生き残りが多い
写真のGS400Eはドイツで限定500台の「墨鈴」。1978年に発売された後期型となるGS400Eは国内物が250万円からで希少なE2で300万円。GSは耐久性が高く生き残りが多い
カワサキ2スト3気筒も当時はまだ現役だった。1971年の初代350SSやタマ数が少ない1980年のKH400最終型の国内物は300万円が相場。写真の400SSの店頭販売車の例は海外物だけに170万円と割安
カワサキ2スト3気筒も当時はまだ現役だった。1971年の初代350SSやタマ数が少ない1980年のKH400最終型の国内物は300万円が相場。写真の400SSの店頭販売車の例は海外物だけに170万円と割安
1982年のZ400GPは200万円からが相場。販売期間は1年ほどと短命ゆえにタマ数は少ない。400cc4気筒モデルには海外の550cc版がある場合もあり、そちらのほうが割安な場合が多い
1982年のZ400GPは200万円からが相場。販売期間は1年ほどと短命ゆえにタマ数は少ない。400cc4気筒モデルには海外の550cc版がある場合もあり、そちらのほうが割安な場合が多い
Z400FXの翌年、1980年に登場したXJ400は、ピストンとリングが欠品のため整備に難があるという。相場は150万円で写真のデラックス版XJ400D(1981年)が200万円程度だ
Z400FXの翌年、1980年に登場したXJ400は、ピストンとリングが欠品のため整備に難があるという。相場は150万円で写真のデラックス版XJ400D(1981年)が200万円程度だ
1981年にDOHC4バルブを採用し、翌年ヨシムラサイクロンマフラーを装備したGSX400FSインパルスは人気車種で180万円あたり。STDのGSX400Fは部品欠品で整備に難ありだ
1981年にDOHC4バルブを採用し、翌年ヨシムラサイクロンマフラーを装備したGSX400FSインパルスは人気車種で180万円あたり。STDのGSX400Fは部品欠品で整備に難ありだ

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