ホンダ車の中古車で値上がりしている車種というと、シビックタイプRやS2000、初代NSXなど多くの人はスポーツカーが思い浮かぶはず。
2021年3月に生産終了がアナウンスされた際、軽オープンカーのS660も一時暴騰したものの、現在は値落ち傾向へと変わっている。
半導体不足から新車の納車が遅延し、注目が集まっている中古車だが、ここでは、スポーツカーじゃないホンダの中古車の中から値上がりしている3モデルをピックアップしてみた。
文/萩原文博、写真/本田技研工業株式会社、萩原文博
【画像ギャラリー】中古車価格が値上がり中のホンダ3モデルの詳細画像(19枚)画像ギャラリー生産終了の噂が出ている現行型シャトル
スポーツカーではなく、値上がり傾向を示している中古のホンダ車には共通点がある。それが「5ナンバーサイズ」そして「ハイブリッド車」だ。
まずは、2022年内で生産終了するという噂が流れているシャトルだ。現行型のシャトルは2015年5月に登場。旧型フィットをベースに、5ナンバーサイズの扱いやすさや優れた燃費性能とクラス最大の広さを誇るフラットなラゲッジスペースを融合したコンパクトステーションワゴン。
シャトルは全長4,440mm×全高1,695mm×全高1,545mmと都市部に多い立体駐車場に対応したコンパクトなボディサイズながら、ラゲッジスペースの容量は5人乗車時で570Lを確保。さらにリアシートをすべて倒すと最大で1,141Lまで拡大する。
搭載しているパワートレインは、1.5L直列4気筒直噴DOHC i-VTECエンジン+CVTと“スポーツハイブリッドi-DCD”と呼ばれる1.5L直列4気筒エンジンと1モーターを組み合わせたハイブリッドシステム+7速DCTの2種類。
駆動方式はガソリン車だけでなく、ハイブリッド車でも2WDと4WDが用意されているのが特徴だ。ハイブリッド車の燃費性能はWLTCモードで25.2km/L(2WD車)を実現している。
2017年9月の一部改良では、ガソリンエンジンとハイブリッドシステムの特性を活かすきめ細やかなチューニングを施したことに加えて、先進の安全運転システム「Honda SENSING」を全車に標準装備。
自動ブレーキ、誤発進抑制機能などの衝突回避支援機能や、アクセルペダルから足を離しても前走車との車間距離を適切に保つ「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」など、ドライバーの負担を軽減し、快適な運転をサポートする機能も充実している。
現在、現行型シャトルの中古車は約770台流通していて、そのうち約680台はハイブイリッド車と圧倒的に多い。
現在のシャトルの中古車の平均価格は約145.5万円。3カ月前の2021年10月時点では、約141万円だったので約4万円の値上がり幅を記録している。流通台数が最も減少した2021年12月の時点では平均価格は147万円まで上昇。
一度は値落ち傾向に転じたが、流通台数が増加した現在も再びジワジワと上昇中だ。シャトルの中古車の価格帯は約60万~約263万円。予算100万円以下でも約100台、150万円以下ならば約400台もヒットする。
100万円台前半でも、運転支援システムの「Honda SENSING」装着車が狙えるので、こういったモデルを積極的に狙いたい。
カローラフィールダーとともに5ナンバーサイズステーションワゴンの人気モデルであるシャトル。コンパクトカーのフィットと同じ水準であれば、荷室が広く使い勝手の良いシャトルを購入する人が多いのは納得できる。
コメント
コメントの使い方シャトルはガソリン車だけど買ってよかった。月に1000キロくらい走ってガソリン代は8000円もいかない。ハイブリッドとの差額を他の事に使えて最高の車だよ。なくなるのは残念だな。まだ6年なので十年は乗ろうと思う。金のかからない車で、故障もないし。suvが飽きられたら、また出してほしい車だね。