前回お知らせした「ワンマッチワークスチーム」と戦って、実際に優勝経験もある、もちろん現在でも勝ちを狙える位置にいるのが世界選手権レギュラーチーム、つまり外国勢だ。世界選手権レギュラーチームの中にもワークス、またはセミワークスという位置づけがあって、国産4メーカー+BMWのトップチーム、大きく5チームだ。
国内チームの牙城・8耐での優勝を狙う外国勢
それが「F.C.C. TSRホンダフランス」「YART(=ヤマハ・オーストリア・レーシング・チーム)ヤマハオフィシャルEWCチーム」「ヨシムラSERT MOTUL」「カワサキ WEBIKE トリックスター(=KWT)」「BMWモトラッドワールドエンデュランスチーム」の5チーム。
TSRとヨシムラは、かつては全日本選手権にも出場していたが、現在は世界耐久に集中。ライダーラインアップも、日本ライダーを軸に外国人ライダーを追加、というスタイルではなく、外国人ライダーを主体にチームを編成。カワサキWEBIKEトリックスターは、それまでカワサキの世界耐久トップチームだったフランス・SRCカワサキから、日本のトリックスターレーシングが運営を引き継いでいるものだ。
下表のように、昨年2025年の第46回大会からさかのぼっていって、ハチタイを制したのは、ワンマッチワークスチームのオンパレード。鈴鹿8耐最大のインパクトとなった1985年の「平忠彦&ケニー・ロバーツ組」が話題をさらった1985年の大会も、優勝したのはワイン・ガードナー&徳野政樹のワンマッチワークスチームだった。
では、世界耐久チームが優勝した回がないかといえば、さにあらず。1983年の優勝チーム、エルブ・モアノー&リカルド・ユービン組が、世界耐久にエントリーしているスズキフランス(現在のヨシムラのパートナーであるSERTの前身)の選手権レギュラーチームだった。
優勝チームの顔ぶれを見てみると、1990年代中盤あたりから日本人ペアの優位が明らかになり、外国人チームは少数のまま。ただし、2010年の前後に世界選手権チームがハチタイの上位に顔を出すようになり、2009年にはYARTが4位入賞、選手権レギュラーチームがたびたびトップ争いに加わるようになっていく。
近代ハチタイのTOP5に絞ってみても、2003年にはスズキGBフェーズ1が4位、2009年にはYARTが4位、そしてついに2012年にはGMT94ヤマハが3位表彰台に、TSRホンダは2015年に2位表彰台に、2017年と2023年には3位表彰台に登壇。まだまだ記憶に新しい2024年には、優勝したTeam HRCと同一周回の2位にYARTが輝き、2025年にはBMWモトラッドが5位入賞を果たしているのだ。
「海外のチームが鈴鹿で上位に入れないなんて時代はまったく終わりました。確かに、少し前までは日本人ライダーを主体にしたチームが鈴鹿では速い、という状況でしたが、近年は世界耐久チームだって、ハチタイで優勝する実力を持っています」と、世界耐久レギュラーチームであるヨシムラSERT MOTULを率いるチームディレクター加藤陽平が数年前に語ってくれたことがある。
そして、2026年の世界耐久選手権開幕戦ル・マン24時間耐久レースで優勝したのは、何度も近年のハチタイ優勝候補にあげられるYART。2位にヨシムラSERT MOTUL、3位にはカワサキWEBIKEトリックスターが入り、世界耐久チャンピオンを狙うこの3チームも、当然のようにハチタイに参戦してくる。

2024~26年のル・マン24時間耐久で3年連続ポールポジションを獲得し、26年にはついに優勝を遂げたYART。マンディ・カインツ率いるチームで、マービン・フリッツ、カレル・ハニカ、レアンドロ・メルカドがトリオを結成する。
前回に紹介したHonda HRC、ヤマハファクトリーレーシングチーム、Team SUZUKI CNチャレンジらのワンマッチワークスチームだけでなく、TSRホンダ、YART、ヨシムラ、KWT、BMWモトラッドら世界選手権のレギュラーチームにも注目しておかなければならない。
<つづく>
詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
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Vol.02【Road to 8HOURS 2026】選手権レギュラーチーム優勝は?【画像ギャラリー】
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