新型ムラーノが、2026年6月3日に日本市場で正式に受注を開始した。米国テネシー州のスマーナ工場で生産される現行4代目で、日本での販売は2015年以来およそ11年ぶりの復活となる。2026年2月に国土交通省が創設した米国製乗用車の認定制度を活用した導入で、トヨタ・タンドラ、ハイランダーに続く3台目だ。最大の注目は、日本市場のモデルとして初めて搭載される2.0L、VCターボエンジン。価格は796万4000円(税込)のモノグレード構成となる(左ハンドル仕様のみ!)。洗練されたデザインと日産独自のパワートレインをまとった”北米生まれの日産”が、いよいよ日本にやってくる。
文:ベストカー編集局長、写真:日産自動車、ベストカー編集部
【画像ギャラリー】元祖スタイリッシュSUV・歴代ムラーノの写真と新型ムラーノ全画像(16枚)画像ギャラリー日本ではおよそ11年ぶりの復活 北米特認制度を活用した3台目
ムラーノの日本復活は、日産ファンにとって待望のニュースだ。初代は2002年のニューヨークショーで発表され、日本では2004年から発売。フェアレディZ(Z33型)と同時期に登場し、再生途上にあった当時の日産を象徴するスタイリッシュなクロスオーバーとして人気を集めた。2代目は剛性アップなど走りも磨かれたが国内販売は振るわず、3代目以降は北米専用モデルに。日本市場からは2015年に姿を消していた。
今回の4代目導入を後押ししたのが、2026年2月に国土交通省が創設した米国製乗用車の認定制度だ。米国で生産された乗用車を日本へ導入する際の認証手続きを簡素化する仕組みで、ムラーノはトヨタ・タンドラ、ハイランダーに続く活用第3弾となる。生産は前述のテネシー州スマーナ工場。基本的には左ハンドルのまま投入されるが、日本向けにローカライズされた部分もあるという。
なおこの新型ムラーノの日本販売、「台数限定」ではないが、初年度は年間200台の販売を見込んでいるとのこと。注文状況を見て次年度以降の日本割り当て台数を調整するという。
日本初搭載「2.0L VCターボ」が最大の魅力
最大のトピックは、日本市場のモデルとして初搭載となる2.0L「VCターボ」エンジン(KR20DDET)だ。VCターボは、運転状況に応じて圧縮比を8対1から14対1まで連続的に変化させる日産独自の可変圧縮比技術をコアに持つ。燃費が欲しい場面では高圧縮比、力が欲しい場面では低圧縮比へと自在に切り替え、効率とパワーを高い次元で両立する。
国内ではエクストレイルなどにVCターボの1.5L版(KR15DDT)が使われているが、これはe-POWERの発電用エンジン。純粋に「走るためのエンジン」としてのVCターボが日本で味わえるのは、これが初めてとなる。スペックは最高出力180kW(245PS)、最大トルク352Nm。9速オートマチックトランスミッションと組み合わされ、駆動方式は4WDのみ。専用チューニングが施された周波数感応型ダンパーと電動パワーステアリングにより、上質なハンドリングと乗り心地を狙う。
洗練のデザインと「360°セーフティアシスト」を標準装備
エクステリアは、薄型LEDヘッドライトと左右に広がるリアコンビネーションランプ、20インチの大径アルミホイールを備え、ワイドで存在感のあるプロポーションが特徴。日産は「美しさと力強さを兼ね備えたプレミアムモダンクロスオーバー」と位置づける。ボディカラーはターコイズブルー、スーパーブラック、プリズムホワイトの3色を用意した。
インテリアは、12.3インチの統合型インターフェイスディスプレイを水平に2画面配置し、視認性と操作性を確保。広い室内空間と十分な荷室容量も備え、乗員全員に快適な移動体験を提供するという。安全装備は「360°セーフティアシスト」を標準化。「プロパイロット」に加え、本来見えない車体下の視界を補助する「インビジブルフードビュー」、交差点などで死角になる前方左右の視界を支援する「フロントワイドビュー」を含む「インテリジェント アラウンドビューモニター」などを搭載し、ドライバーに高い安心感を提供する。
価格は796万4000円 個性派の”変化球”として効くか
全国希望小売価格は796万4000円(消費税込み)。駆動方式は4WD、エンジンはKR20DDET、グレードはSVのモノグレード構成だ。WEBカタログも公開され、受注は6月3日にスタートしている。
輸入車ならではの希少性と、VCターボエンジン駆動という強烈な個性。新型エルグランドや新型キックスといった話題の新型が続く日産ではあるが、この新型ムラーノはラインナップの「変化球」として効いてくるはず。気になる人は販売店へ問い合わせを!! わたくしも試乗したい!!!
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