新型コロナウイルスの感染拡大によって「公共交通機関よりもマイカーを使うほうが感染防止の意味で安心」と、クルマを持たない人たちにマイカーが見直されているという。
そこで、初心者やペーパードライバーにオススメのクルマを紹介していきたいと思う。
今回は、クルマを持ちたくなった若者、子供の送り迎えに欲しいというママ、子供ができたばかりのファミリー、コロナ禍でクルマの必要性を実感したシニア層、という4つのケースにわけて、モータージャーナリストの渡辺陽一郎氏にオススメ車を選んでもらった。
文/渡辺陽一郎
写真/ベストカー編集部 ベストカーWeb編集部
初出/ベストカー2020年7月10日号
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初心者やペーパードライバーに向いているクルマとは?
深刻な被害をもたらしたコロナ禍は、クルマに対する意識にも影響を与えた。トヨタの広告会社であるデルフィスが実施した調査によると、コロナ禍において、「クルマがあれば必要な移動を安全に行える」と答えた人が80%に達した。
また、購入意識調査でも、「クルマを買う予定はなかったが、買いたくなった」という人が18%であった。
「買う予定はあったが、中止・延期した」という人の11%を上まわる。コロナ禍の影響で販売台数は落ち込んでいるのだが、購入意識としてはクルマの需要はプラスに転じている面がある。
そこでコロナ禍をきっかけに、クルマの必要性を感じた初心者や普段運転をしていないペーパードライバーに適した選び方を考えたい。
初心者やペーパードライバーは、概してクルマの運転に不慣れだから、運転しやすい車種を推奨する。
なるべく全長が4400mm以下、全幅は1700mm以内に収まる5ナンバー車を選びたい。最小回転半径も5.2m以内なら、混雑した街中や狭い駐車場でも運転しやすい。
視界も大切だ。今はサイドウィンドウの下端を後ろに向けて持ち上げたクルマが多く、そういうクルマは外観がカッコよく見える代わりに、斜め後方や真後ろの視界が悪いので注意。
購入前には販売店の試乗車を使って狭い裏道を通ったり、車庫入れや縦列駐車を試すと、運転のしやすさを総合的に判断できる。
これらのコンパクトな車種は、全般的に価格が求めやすく、税金も安く、燃費は優れている。従って出費を抑えられるメリットもある。
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