戦前~戦中にあった「中島飛行機」を源流に持つ富士重工業の自動車ブランドが「スバル」。その名を冠した最初のモデルが1954年に試作車として登場した「スバル1500」、そしてその名を知らしめることになるのが1958年登場の「スバル360」だ。
以降、他の国産メーカーに比べて車種名の数は決して多くはないが、時代の節目にスバル車は現れ、歴史にその名を刻んできた。
そのクルマたちの中から“殿堂入り”にふさわしき20車を選ぶならどういった顔ぶれとなるのか?
まずは総合ランキングの1位〜10位を、ついで、総合ランキングの元となった、松田秀士・片岡英明・国沢光宏・岡本幸一郎4人の評論家による総評と個別ランキングとを見ていこう。総合11位〜20位については、その車名を含め画像ギャラリーを御覧いただきたい。
先にネタばらしをしてしまうと、スバル360は今回全員が1位に挙げ、まさに満場一致での殿堂入りを果たした。以下、どんなクルマたちが選ばれたのか?
【画像ギャラリー】360はやはり原点にして絶対!!! ならば以下に続くクルマたちは? スバル“殿堂入り”20車をギャラリーでチェック!!!
※本稿は2020年7月のものです。4氏の選んだ10車をF1ポイント方式(1位25点、2位18点、3位15点、4位12点、5位10点、6位8点、7位6点、8位4点、9位2点、10位1点)で採点。同点、同順位車が出た場合は、編集部がそのなかでの順位を決定した。
選出・文:松田秀士、片岡英明、国沢光宏、岡本幸一郎、ベストカー編集部/写真:SUBARU、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年8月26日号
■第1位 スバル360(1958年)
●これ以外、スバルの殿堂1位は何がある?
現在では社名にもなった「SUBARU」を富士重工業の自動車ブランドとして最初に名乗った市販車が「スバル360」。デビューは1958年のことだから、日本のモータリゼーションの初期の時代だ。航空機メーカーを前身とする技術陣が開発したモノコック構造は、小さいけれど4人乗りを実現。まさに“国民車”として「一家に一台」を実現する画期的なモデルだった。
■第2位 初代レガシィ(1989年)
1966年のスバル1000以来のシャシーを全面的に一新して開発。セダンよりもツーリングワゴンが人気となり、ワゴンブームの火付け役となった。
■第3位 スバル1000/ff-1(1966年)
スバル初の小型乗用車。977ccの水平対向4気筒エンジンを搭載するFF。1969年以降はマイチェンして「ff-1」シリーズとなり1970年に生産を終了。
■第4位 初代インプレッサWRX STi(1994年)
1992年に登場したインプにSTiが追加されたのが1994年。以降毎年のように改良され、最終的には「バージョンVI」まで進化(写真はバージョンIII)
■第5位 4代目レガシィ(2003年)
ベストバランスレガシィと言われる4代目。全幅を35mm拡幅し1735mmとして3ナンバー化。3L水平対向6気筒搭載車も設定された。
■第6位 2代目インプレッサWRX STI(2000年)
2000年、2代目となったインプWRXをベースにSTIがデビュー。初期はこの写真の丸目だったが2002年「涙目」、さらに2005年「鷹の目」にフェイスリフト。
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