レトロなスタイルをモチーフにしたスタイリッシュなデザインによって、世界中で大人気のスズキ ジムニー。
それゆえに生産が追い付かず、新型は発売から2年が過ぎているにもかかわらず納車まで1年以上がかかるという。
そんなジムニーをすぐに手に入れるには、模型しかない!
文:安藤修也/写真:青島文化教材社、池之平昌信
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■誰もが知っている車なのに……ジムニーが手に入らない!
みんなジムニーが大好きだ。現行型が登場したのが2018年7月。あれからすでに2年が経過したが、自動車マスコミ業界でこのクルマのことを悪く言う人を見たことがない。
スクエアなボディ形状、丸目ライト、ラダーフレーム構造、本格的な4WD性能……と、どう考えてもカーマニアから嫌われる材料はなく、室内スペースや乗り心地などは問題に挙がらない。
ジムニーがこれからも長く存在していくことを見届けるのが我々カーマニアに与えられた責務だ、とまで考えている。
しかしこのジムニー、実際にオーナーになることが難しいクルマでもある。なぜなら、人気があり過ぎて生産が追いつかず、また工場のキャパシティの問題もあって、いまだに納車1年待ちだというのだ。
※ベストカーWeb 2020年8月31日記事参照(リンク先)
初めてのクルマとしても、お金持ちのセカンドカーとしても、はたまた老後のお遊びカーとしても楽しめる最高のクルマなのに……手に入れられないとは! と、いきどおっている人も多いにちがいない。
実際に購入を考えている人にとって痛ましいことだが、いますぐ手に入るジムニーがあることも忘れてはならない。それは、ミニカーやプラモデルだ。「え、ミニカーなんて子どものオモチャじゃん!」と思うかもしれない。しかし、製造するのが、「アオシマ」だと知ったらどうだろうか。
■自動車模型の老舗アオシマのジムニーならではの圧倒的存在感!
「アオシマ」こと青島文化教材社は、古くはデコトラシリーズや西部警察シリーズ、近年はD1グランプリシリーズやVIPカーシリーズ、痛車シリーズなど、通で多士済々なラインナップを誇る、プラモデルやミニカーなどの老舗ブランドである。
取り扱う製品は、クルマだけに限らず、航空機、艦船、鉄道模型、ロボット、建築物など多岐に渡り、圧倒的な存在感を放つものがほとんどだ。
そんなアオシマがこの8月にリリースしたのが、『ザ★ミニカー』シリーズのジムニーシエラである。同シリーズは、重量感や高い質感を持つ塗装済み完成品モデル(ミニチュアカー)で、コストパフォーマンスに優れていながら、リアリティさにこだわりを持って製造されている。
●ザ☆ミニカー スズキ ジムニーシエラ(商品ページ:リンク先)
1/18スケールと1/64スケールがラインナップされ、どちらもいい意味で外連味のないモデルだが、硬質で、独特の渋さや空気感を放っている。
アオシマが同シリーズの第二弾として、実用的でありながら存在感のあるジムニーシエラを選んだのは必然であったと感じさせる仕上がりだ。
もうひとつ紹介したいのは、「塗装不要・接着剤不要・お手頃価格」を特徴とする『ザ☆スナップキット』のジムニーである。プラモデルというと、たいていビギナー向けではないものが多く、製作に時間がかかることが多い。
しかしこの『ザ☆スナップキット』は、初心者向けで製作が容易なため、高い人気を誇るシリーズとなっている。
●ザ☆スナップキット スズキ ジムニー(商品ページ:リンク先)
すでにスズキに注文を入れているオーナー予備軍にとっては、今まさに静岡のスズキ湖西工場で実車のジムニーが製造されているの同時に、自分も自宅でジムニーを作るという喜び体験を得られる。
とはいえ、この『ザ☆スナップキット』なら、納車前に作れるどころか、人によっては買ったその日に完成できてしまうのだが(笑)。
完成すれば1/32スケールモデルとなるが、決して少ないパーツで作り上げたとは思えないビジュアルに仕上がり、角部の配置、バランスも決まっている。
もちろん、『ザ★ミニカー』シリーズと比べるとすこしプレーンな部分もあるが、それがジムニーのキャラクターにハマっていて、いいアクセントとなっている。
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リアリティに溢れたスタイリッシュなミニカーと魅力的で斬新な製作方法のプラモデル。ジムニーのようなクルマのノリが好きな人なら、きっとこれらモデルカーのノリも気に入るに違いない。
実車のジムニーが納車されるまで首を長くして待っている人、そしてジムニーの購入予定がないという人も、とりあえず好みの一台を手元に置いておいて、飽きがこないジムニーのデザインを机上で楽しむのはいかがだろうか。
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