2021年はスバルも新車攻勢へ。主力3モデルにフルモデルチェンジの可能性。
今年は新型レヴォーグを発売。進化した予防安全システム「アイサイトX」を同車で初採用するなど話題を呼んだが、来年はさらなる飛躍の1年となりそうだ。
新型レガシィアウトバック、そして新型WRXの登場もいよいよ迫る!? 現時点での最新情報を流通ジャーナリストの遠藤徹氏が解説する。
文:遠藤徹/写真:SUBARU、ベストカー編集部
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■2021年のスバルは異例の新車攻勢に!?
2020年12月中旬現在ではまだスバル店筋にはこれらに関するメーカーからの通達はない。しかしながら海外バージョンの発売や現地ワールドプレミアの公開の動きからすると、2021年中に国内投入されるのは濃厚になっている。
おおよそのスケジュールは初夏、夏、秋といった各シーズン分けで投入されそうである。スバルの商品ラインアップの規模からすると、1年に3車種も新型車を国内投入するのは異例である。
ただ、販売台数が限られており、技術的なイメージリーダーモデルとしてのアピール度を期待しての戦略の年としての位置づけが読み取れる。
初夏はBRZ、夏後半はレガシイアウトバック、秋はWRX S4といった順番が妥当といえるだろう。
■新型BRZ/6月登場予定
新型BRZは6月あたりの発表・発売が有力である。9年ぶりのフルモデルチェンジとなる。北米のワールドプレミアで北米バージョンが世界初公開された。最近の新型車同様に新開発の「スバルグローバルプラットフォーム」による仕立てとなる。
エクステリアデザインは、基本的にはキープコンセプトだが、ボディシェルは全体的にふっくらとした力強いクーペスタイルでフロントマスクは狐目的な異形2灯式ヘッドランプと横長のヘキサゴングリルの中に3本の横バーを走らせ、両側はサイドシルスポイラーを配置している。
ボディサイズは、全長4265mm、全幅1775mm、全高1310mmで従来モデルに比べると全長を25mm延長、全高は10mm引き下げる。ホイールベースは2576mmで6mm延長している。
10月15日に発売した新型レヴォーグと同様にインナーフレーム構造と構造用接着剤を採用することでねじり剛性を約50%、フロントの曲げ剛性を約60%引き上げている。ボディ素材はルーフ、フード、フロントフェンダーにアルミを採用し、軽量化に配慮している。
パワートレインは、現行の水平対向4気筒2L・NAから400cc拡大して2.4Lに拡大し、トルクアップを図る。北米仕様の性能は228hp/184lb-ftだから、日本方式表記に換算すると231ps/25.4kgmに相当。エンジンユニットを中央にセッティングしたフロントミッドシップを引き続き採用する。
2WDのみでトランスミッションは6AT/6MTとの組み合わせは継続される。AT車には安全、安心パッケージのアイサイト最新バージョンを装備する。トヨタにOEM供給される新型86(ハチロク)もほぼ同時に発売される。
編注:新型BRZは、モデルそのものはほぼ完成している一方、強化される燃費規制の影響で日本市場への投入が上記のとおり実現するかは未確定な部分もあるようだ。これに関しては情報が入り次第、追ってお伝えしたい。
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