驚天動地 最大587%!! 暴騰する限定車の価格アップ率

驚天動地 最大587%!! 暴騰する限定車の価格アップ率

 日本人は手に入りにくい、限定モノに弱い。クルマも限定〇〇〇台の特別仕様車が設定されることがあるが、すぐに完売となり、その後高値で取引きされるケースが多い。

 4月1日に行われた業者オークションでは限定200台で発売されたばかりのシビックタイプRリミテッドエディションが1621万5000円(税抜)で落札されたのが話題になった。

 そこで、今回は暴騰する限定車をピックアップしてそのクルマの特徴と新車価格からの最大アップ率を紹介していきたい。

文/萩原文博、写真/ベストカーWeb トヨタ ホンダ スバル 三菱 ダイハツ 日産

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■スバル WRX STI EJ20ファイナルエディション 2019年11月/限定555台


■中古車価格帯:約590万~約858万円。最大アップ率は約176%

2019年度内に生産終了を予定していたEJ20型水平対向エンジンを搭載し、特別な装備を採用
2019年度内に生産終了を予定していたEJ20型水平対向エンジンを搭載し、特別な装備を採用

スバル WRX STI EJ20ファイナルエディションの中古車情報はこちら!

 特別仕様車といっても大きく2つに分けられる。フルモデルチェンジやマイナーチェンジを控えて、人気装備を充実させつつ割安な価格で販売するタイプ。

 そしてエンジンをチューニングしたり、走行性能を高める機能パーツをふんだんに導入したりすることで、カタログモデルでは味わえない、高いパフォーマンスを実現し高価格となるタイプだ。

 当然ながら、価格が暴騰するのは後者だ。それは機能性パーツやチューニングを施せる数の限界があるため、台数が限定されるケースが多いからだ。

 特にこういったハイパフォーマンスモデルの特別仕様車はスバル車が暴騰することが多くなっている。まず、そのスバル車の限定車からピックアップしてみよう。まずは2019年12月に生産終了したスバルWRX STIの最後の特別仕様車「EJ20Final Edition」だ。

 このモデルは555台生産され、抽選販売された限定車で車両本体価格は485万1000円だった。2019年10月24日に発表され、同年11月11日に優先購入権の応募が締め切られたが、その数はなんと555台の約23.4倍となる、約1万3000件。その後、厳正なる抽選の末、555台が販売された。

 平成を駆け抜けた名機EJ20型2L水平対向4気筒ターボエンジンのフィナーレに相応しいメニューが満載。特にエンジンはピストン&コンロッドそしてクランクシャフト。さらにクラッチカバーとフライホイールまでバランス取りされている。

 ちょうどこのEJ20 Final Editionを試乗できたのだが、軽くレッドゾーンまで吹け上がるスムーズなエンジンフィールには度肝を抜かれたばかりだった。

 もちろん、ブレンボ製ブレーキやウルトラスエード&本革を表皮に使用したレカロシートなどスペシャルパーツが満載。これが485万1000円ならば誰もが手に入れたくなるだろう。

 現在、WRX STI EJ20 Final Editionの中古車は約8台流通していて、価格帯は約590万~約858万円。最も高いクルマは新車時価格より約176%アップとなっている。今後も高値安定傾向が続くと思うが、現在の流通台数より増えることも考えにくい。

次ページは : ■スバル WRX STI タイプRA-R 2018年7月/限定500台

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