近年SUVは街乗りを重視した車種が増えたため2WDが選ばれるケースも多いが、もともとはクロカン4WDから発展したクルマということで、できれば4WDを選びたいと迷う人も多いはず。
車種によっては、日産キックスのような2WDのみのモデル、スバルフォレスターのような4WDのみのモデルもあるが、2WDと4WDが両方設定されたSUVの場合、どっちを選んだほうがいいのか?
当記事では2WDと4WDのある人気SUVのトヨタライズ、トヨタヤリスクロス、マツダCX-30、トヨタハリアーを、「2WD、4WDどっちがいい?」というテーマで、ライバル車とも比べた価格差、燃費の差などによって考察してみた。
文/永田恵一 写真/TOYOTA、ベストカー編集部
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■5ナンバーコンパクトSUV/トヨタ ライズ
●2WDと4WDの価格差は?
上級のGグレードで2WD/189万5000円、4WD/213万3700円と、価格差は23万8700円だ。なお、ライズは直接的なライバル車がないので以下比較はしない。
●2WDと4WDの燃費差は?
WLTCモード燃費は2WDが18.6km/L、4WDが17.4km/Lと燃費性能は若干の低下なので納得できる範囲だ。むしろライズの場合は、2WDは車重1トン以下なのに対し4WDは1トンを超えるので、車検の際の重量税の負担が増えるほうが気になるかもしれない。
●2WDと4WDのリセールバリューは? (予想価格)
・3年後のリセール/2WD: 99万6000円、4WD: 108万8000円
・4年後のリセール/2WD: 79万5900円、4WD: 89万6000円
・5年後のリセール/2WD: 66万3000円、4WD: 74万7000円
新車から5年までは新車時の差額を8万円から10万円は処分する際に回収できるので、実質的な2WDと4WDの差額は15万円程度までに縮まる。
(※以下、残価設定ローンの最終回の支払額≒処分する際の額の目安とします)
●結論
ライズの2WDと4WDは、リセールバリューを含めた長い目で見た差額や、燃費の差が少ない。それに加え、ボディサイズの小ささや185mmという充分な最低地上高を確保していることなどによって、機動力が高いことも合わせて総合的に考えると4WDが推しだ。
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