ヤリスクロス ライズなど人気SUV4モデルの2WDと4WD どっちを選ぶべき?

■コンパクトSUV/トヨタ ヤリスクロス ハイブリッド

ヤリスクロスのハイブリッドは1.5L、直3エンジンにモーター2つを組み合わせたもの。システム最高出力は116ps、WLTCモード燃費は2WDが30.2km/L、4WDが28.1km/L
ヤリスクロスのハイブリッドは1.5L、直3エンジンにモーター2つを組み合わせたもの。システム最高出力は116ps、WLTCモード燃費は2WDが30.2km/L、4WDが28.1km/L


●2WDと4WDの価格差は?
 ヤリスハイブリッドは上級のGグレードで2WDが239万4000円、4WDが262万5000円と、価格差はライズと同等の23万1000円だ。この価格差をライバル車と比べると、ホンダヴェゼルのハイブリッドが22万円差、CX-3の1.5Lガソリン車が23万円差で、ほとんど同じとなっている。

 なお、ミドルクラスまでのSUVの2WDと4WDの価格差はほとんどのクルマで20万円から25万円の間となっていて、この範囲の価格差が平均的といえそうだ。


●2WDと4WDの燃費差は?
 ヤリスクロスハイブリッドのWLTCモード燃費は2WDが30.2km/L、4WDが28.1km/Lだ。その差は2.1km/L。

 ヴェゼルハイブリッドは2WDが21.0km/L、4WDが19.0km/L、CX-3の1.5Lガソリンは2WDが17.0km/L、4WDが15.7km/L。ヤリスハイブリッドの燃費は絶対値、4WDによって低下する燃費差ともにモデルが新しいこともあり優秀だ。


●2WDと4WDのリセールバリューは? (予想価格)
・3年後のリセール/2WD 124万5000円:、4WD: 136万5000円
・4年後のリセール/2WD: 105万3000円、4WD: 115万5000円
・5年後のリセール/2WD: 88万6000円、4WD: 97万1000円

 新車から5年までは新車時の差額を8万円から12万円は処分する際に回収できるので、実質的な2WDと4WDの差額は11万円から15万円程度までに縮まる。

●結論
 ヤリスハイブリッドも2WDと4WDの差は、ライズ同様にリセールバリューを含めた実質的な差額と燃費の低下が少ない。それに加え、4WDは重量増によるものなのか乗り心地が2WDに対して若干向上する。それらを総合すると4WDが推しだ。

■小さめのミドルSUV/マツダ CX-30(ディーゼル)

CX-30 XDプロアクティブに搭載される直4、1.8Lディーゼルターボは最高出力130ps/27.5kgmを発揮する。WLTCモード燃費は2WDが19.2km/L、4WDが18.4km/L
CX-30 XDプロアクティブに搭載される直4、1.8Lディーゼルターボは最高出力130ps/27.5kgmを発揮する。WLTCモード燃費は2WDが19.2km/L、4WDが18.4km/L


●2WDと4WDの価格差は?
 1.8Lディーゼルターボを搭載するCX-30で量販グレードとなっているXDプロアクティブの価格は2WDが288万7500円、4WDが312万4000円。差額は23万6500円だ。

 この差額はマツダの4WD車は寒冷地仕様的な部分もあり、4WDにはリアフォグライト、フロントワイパーディアイサー(ガラスの熱線)、ヘッドライトウォッシャー、大容量ウォッシャータンクなどが加わることも考えると、リーズナブルだ。

 ライバル車の2WDと4WDの価格差は、C-HRの1.2Lターボが19万8000円差、エクリプスの1.5Lターボが22万円差で、CX-30はこれらの価格差よりも大きいが、4WD車はそのぶん装備が充実している。


●2WDと4WDの燃費差は?
 CX-30のディーゼルターボは重量増に代表される負荷に強いディーゼル車ということもあり、WLTCモード燃費は2WDが19.2km/L、4WDが18.4km/Lで、その差0.8km/Lと燃費の低下は少ない。

 ライバル車もC-HRの1.2Lターボは2WDが14.9km/L、4WDが14.3km/L、エクリプスの1.5Lターボも2WDが13.4km/L、4WDが12.4km/Lと、絶対値はともかくとして4WDによる燃費の低下は少ない。

●2WDと4WDのリセールバリューは? (予想価格)
・3年後のリセール/2WD: 144万3000円、4WD: 156万2000円
・4年後のリセール/2WD: 112万8000円、4WD: 122万1000円
・5年後のリセール/2WD: 91万8000円、4WD: 99万4000円

 CX-30も2WDと4WDの差額は、ライズやヤリスクロスハイブリッド同様の相場程度の額が処分する際に回収できる。

●結論
 CX-30は必要性があるなら4WDを選ぶのがいいが、1.8Lディーゼルターボと2Lガソリンは2WDでも車格のわりに動力性能の余裕が少ない。そのため、4WDだと動力性能の心配が増すのに加え、シティ派というキャラクターも考えると2WDが推しだ。

 4WDが欲しいなら登場から時間が経っているため新鮮さには欠けるものの、意外に差額が少ないひとクラス上の車種となるCX-5の2.2Lディーゼルターボ(特別仕様車のスマートエディションの4WDは325万6000円)を考えるほうがいいと思う。

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