高騰する国産中古車のプライスタグを眺めていて、「新車の頃に買って、いまでも大事に乗ってたらな…」と思ったことがあるクルマ好きの皆さんは多いのではないでしょうか。その気持ちはよくわかる。デビューから数十年たって、なお新車時の車両価格の2倍、3倍となっている状況を見ると、なぜかちょっと悔しい。
ただ、過去を悔いるよりいまを考えてみてはどうでしょうか。いま売っている国産車のなかにも将来値上がりするものがあるのではないか。中古車市場に詳しいジャーナリストに、値上がり必至の国産現行車を伺いました。
文/萩原文博 写真/ベストカー編集部
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■アメリカの「25年ルール」と国産車高騰
北米の25年ルールやアジア圏での日本車ブームなど、近年急速に進んでいる「中古車のグローバル化」によって、国産中古車の一部で高騰が起こっている。
その代表が、R32〜R34型までの通称第2世代と呼ばれる日産スカイラインGT-Rだ。
海外流出が激しいR32スカイラインGT-Rの中古車は、現在約46台流通していて、平均価格は新車時価格を大きく上回る約630万円。
価格帯は約420万〜約1699万円と、新車時価格の約3倍のプライスを付けている中古車も存在しているのだ。
そして、第2世代GT-Rの中で、最も不人気と言われていたR33型も「25年ルール」に該当するようになり、中古車相場は高騰。
国内流通台数は約39台と減少する一方で、平均価格は約573万円となり、価格帯は約378万〜約1699万円と1000万円オーバーの中古車も出回るようになっている。
そして最も値上がりが大きいのがR34型で、流通台数は約51台と第2世代GT-Rの中で最も多いが、平均価格が約1786万円、中古車の価格隊は約1280万円〜約3580万円と現行型GT-Rの新車価格を上回る高騰ぶりだ。
そこで、今回は現在販売されえいる国産車の中から、将来値上がりしそうな3車種を選んでみた。
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