フェアレディZ スイフト フリード… 2022年注目車をランキング!!

フェアレディZ スイフト フリード… 2022年注目車をランキング!!

 2022年1月(※記事作成時)現在、ベストカーでは2022年にデビューするニューモデルを下表に記した34車種と予想している(すでに発表されたものも含む。記事制作時すぐの発表となったノア/ヴォクシーは外している。またこのほかダイハツの新型ムーヴを今年半ば頃の登場と予想しているため、厳密には35車種となる)。

 以前コロナ禍の続く中でそれでも数多くのニューモデルが予想される今年、特に注目すべきモデルはどれだろう?

 自動車評論家5人が選ぶ2022年に期待する新型車のベスト10、そしてこの5人が選んだ1〜10位の車種を点数化して合計し、総合ベスト10モデルを発表していこう!

2022年に登場予定の34車種
2022年に登場予定の34車種

※本稿は2022年1月のものです
文/松田秀士、片岡英明、渡辺陽一郎、岡本幸一郎、諸星陽一、予想CG/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年2月10日号

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■自動車評論家5人が選ぶ2022年期待のニューモデル ベスト10

 まずは、自動車評論家の松田秀士、片岡英明、渡辺陽一郎、岡本幸一郎、諸星陽一という5名による期待値の大きい順に選んだ今年デビュー予定の新型車ベスト10から紹介。5人それぞれの期待しているクルマはこれだ!

●「Zが存続することがやはりうれしい!」松田秀士が選ぶベスト10

1位:日産 新型フェアレディZ
2位:日産&三菱 軽EV
3位:スズキ 新型スイフト
4位:レクサス IS F
5位:スバル 新型WRX STI
6位:マツダ MX-30 PHEV&ハイブリッド
7位:ホンダ 新型フリード
8位:マツダ 新型MAZDA2
9位:マツダ 新型MAZDA6
10位:ホンダ オデッセイ後継ミニバン

松田氏がナンバー1に選んだのはフェアレディZ。新型は405psのV6ターボを搭載しパワーアップ!
松田氏がナンバー1に選んだのはフェアレディZ。新型は405psのV6ターボを搭載しパワーアップ!

 新型フェアレディZはもうね、こうやって存続の意思表示があっただけでウレシイ! 日産にまだスポーツカーへの愛があることを意思表示したモデルだから。

 日産&三菱の軽EVは、本来軽自動車からEVは始めるべきと考えていたから、経験値を持つ三菱に期待する。

 そしてスイフト。ここんとこスズキのクルマはどんどん進化してきている。新型はマイルドハイブリッドが大幅改良され、ADASも進化するというからスズキ初のレーンキープに期待したい。

 そして、現行IS Fスポーツのマイチェンモデルが素晴らしかったので、本格派IS Fの出来にも注目する。

 MX-30のPHEV&ハイブリッドはロータリーエンジンの発電機を搭載したレンジエクステンダーに期待。MX-30のEVには航続距離の短さが付きまとう。それさえ解決すれば素晴らしいクルマに変身する。

 さらに気になっているのが新型フリード。ボクは毎年必ず1週間以上、フリードの広報車をお借りしている。このクラスでレーンキープアシストを備え、ADAS装備は群を抜く。ハイブリッドはe:HEVに進化するはずでACCも全車速対応となり渋滞も対応。早く乗りたい!

●「主役は電動化車両だが、エンジン車も気になる」片岡英明が選ぶベスト10

1位:スズキ 新型スイフト
2位:マツダ 新型MAZDA6
3位:日産&三菱 軽EV
4位:トヨタ 新型プリウス
5位:スバル 新型インプレッサ
6位:日産 新型セレナ
7位:トヨタ bZ4X&スバル ソルテラ
8位:日産 新型フェアレディZ
9位:マツダ MX-30 PHEV&ハイブリッド
10位:ホンダ 新型フリード

新型スイフトは洗練度をアップさせて一新。片岡氏はインプレッサを5位に選出(画像はベストカー編集部による予想CG)
新型スイフトは洗練度をアップさせて一新。片岡氏はインプレッサを5位に選出(画像はベストカー編集部による予想CG)

 100年に一度の大変革期の主役は電動化車両だが、エンジンも大幅に洗練度を高めてくるはず。最も登場が楽しみなのは、スズキのコンパクトカー、スイフトだ。その先にあるスイスポを含め、デザイン、居住性、メカニズムなどがどのように変化し、進化しているのか興味津々。

 セダンではマツダが新世代の直列6気筒エンジンを積んで送り出すと噂されている新型マツダ6に期待する。快適性に加え、快音を放つといいな、とも思う。また、間もなく正式発表されるフェアレディZにも心ときめく。

 ミドルクラスでは、ハイブリッドカーの草分け的な存在のプリウスと水平対向エンジンに4WDのインプレッサに期待が膨らむ。この両車はデザインとともに燃費性能が大いに気になる。

 ミニバンでは日産の屋台骨を支えているセレナとパッケージが絶妙なフリードの次期モデルに期待。ミニバンは新しいステージに突入するはずだ。

 次世代のホープと言われるEVは、日産と三菱から軽自動車規格のEVが出現する。また、トヨタとスバルは共同開発車のbZ4Xとソルテラが登場予定だ。EV戦略を見直したトヨタが送り出す最新EVの魅力と意地を見せてほしい。マツダMX-30の次の一手にも注目している。

●「軽自動車やコンパクトカーに期待したい!」渡辺陽一郎が選ぶベスト10

1位:日産&三菱 軽EV
2位:マツダ 新型MAZDA6
3位:スズキ 新型ワゴンR
4位:ダイハツ 新型ムーヴ
5位:スズキ 新型スイフト
6位:マツダ 新型MAZDA2
7位:トヨタ 新型シエンタ
8位:日産 新型コンパクトミニバン
9位:ホンダ 新型フリード
10位:ホンダ 新型コンパクトSUV

新型ワゴンRで現行型のマイルドハイブリッドをさらにリファインして搭載(画像はベストカー編集部による予想CG)
新型ワゴンRで現行型のマイルドハイブリッドをさらにリファインして搭載(画像はベストカー編集部による予想CG)

 2022年の新型車に期待されるのは、今の時代を反映させた多様性だ。1位は軽EVになる。日本で売られる新車の37%が軽自動車だから、本格的な軽EVへの期待も大きい。

 2位はマツダ6だ。魂動デザインとSKYACTIV技術の考え方は、もともと前輪駆動よりも後輪駆動との親和性が高かった。後輪駆動化により、ようやく本来の魂動デザインとSKYACTIV技術の目指す走りが実現する。

 3位はワゴンRだ。マイルドハイブリッドに加えて、本格的な低燃費エンジンを導入する可能性もある。今後は2030年度燃費基準を踏まえた環境性能の向上に伴う価格アップで、スペーシアのようなスーパーハイトワゴンは売りにくい。

 そこで新型ワゴンRは、以前の高い人気を取り戻すために渾身の開発を行うだろう。4位のムーヴも状況は似ていて、eスマートハイブリッドの軽自動車版に注目したい。

 5位のスイフトと6位のマツダ2は、価格を含めて商品力の大幅な強化に期待したい。コンパクトカー市場は、ヤリス、アクア、ノート、フィットによってすでに激しい競争が展開され、中途半端な商品では販売が低迷するからだ。

 2022年は日本に最適な軽自動車とコンパクトカーが登場し、ますます多様化して魅力的なラインナップになりそうだ。

●「期待するのはやはりエンジンのスポーツ車」岡本幸一郎が選ぶベスト10

1位:日産 新型フェアレディZ
2位:レクサス IS F
3位:スバル 新型WRX STI
4位:トヨタ カローラスポーツGR
5位:ホンダ 新型シビックタイプR
6位:マツダ 新型MAZDA6
7位:トヨタ bZ4X&スバル ソルテラ
8位:マツダ MX-30 PHEV&ハイブリッド
9位:トヨタ 新型アルファード
10位:レクサス RZ

カローラGRを岡本氏は4位に選出。GRヤリスの1.6Lターボ&4WDをそのまま移植。外装もオーバーフェンダーで武装(画像はベストカー編集部による予想CG)
カローラGRを岡本氏は4位に選出。GRヤリスの1.6Lターボ&4WDをそのまま移植。外装もオーバーフェンダーで武装(画像はベストカー編集部による予想CG)

 やっぱりわかりやすいクルマですよね。ZやWRXやタイプRに興味のない人なんていないでしょう。こんな時代に、こうしたエンジン車のスポーツモデルが出てきてくれるだけでも大喝采ですよ。どんなふうに進化しているのか、期待せずにいられません。

 レクサスIS Fは最新のISの完成度からすると、RC Fとはまた違った何かを見せてくれそうで楽しみ。

 4位のカローラスポーツGRも、GRヤリスで世の中を驚かせたGRが、今度はどんな走りを見せてくれるのか、ワクワクしないわけがありません。きっとGRヤリスをしのぐ何かを持っているはず。

 6位のマツダ6は、6つながりで……じゃなくて、やっぱりマツダの新しいラージ商品群がどんな感じなのか気にならないはずがありません。でも、このクラスのセダンが斜陽なのに新たに出してどうなるのかという気も……。

 さらには新しい電動車たち。7位のトヨタとスバルのEV姉妹車と10位のレクサスRZは、いよいよ出てくるトヨタ系が本腰を入れたEVがどんなものなのか? それに8位のMX-30も、これまたまがりなりにもロータリーなので、その復活が楽しみです。

 そして9位のアルファードは、ミニバンの王者がどんなふうに進化するのかとても楽しみですね。

●「トヨタが本気を出したEVには期待する!」諸星陽一が選ぶベスト10

1位:トヨタ bZ4X&スバル ソルテラ
2位:マツダ MX-30 PHEV&ハイブリッド
3位:日産&三菱 軽EV
4位:日産 新型フェアレディZ
5位:レクサス RZ
6位:ホンダ 新型ステップワゴン
7位:マツダ 新型MAZDA6
8位:スバル 新型WRX STI
9位:スズキ 新型スイフト
10位:トヨタ 新型アルファード

スバル新型EVのソルテラ
スバル新型EVのソルテラ

 トヨタとスバル、特にトヨタがBEVを本気で出してくることには大きく期待が膨らむ。クルマそのものにも興味津々なのだが、BEVを出すのだからそれなりにインフラ整備にも力を入れる必要がある。

 高速道路の整備などについてまでも大きな影響力を及ぼすトヨタがBEVを本格発売することでインフラ整備への影響も大きく進むことを期待して止まない。

 MX-30への思いはロータリーエンジンの復権である。ロータリーエンジンは現在、新車の実装車が存在しないが、日本のマツダでのみ成功を果たしたロータリーエンジンにはぜひもう一度、陽の当たる場所に姿を現わしてほしい。

 日産と三菱の軽EVはその価格に注目したい、EV普及には大切なジャンルであるし、航続距離が短くても小さな車体が必要な人は多い。またフェアレディZには、この時代のエンジンモデル・スポーツ車への期待も大きい。

 レクサスRZは5位としたが、注目度は大きい。レクサス初のEV専用車ということはもちろんだが、レクサスというプレミアムブランドとEVとの親和性は意外と高いと思うのだ。Fスポーツとは異なる方向のレクサスの新しいプレミアム感が見られることに期待したい。

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