2022年1月に開催された東京オートサロン。ホンダブースでは『e:HEV』『Nシリーズ』『スポーツ』と、3つのテーマを掲げて展示。
なかでも見所だったのは2022年中の市販が確定しているシビックタイプRとヴェゼルモデューロXの実車公開!
2021年はNSXやS660の生産終了といった残念なニュースもあったホンダだが、2022年は何か面白いことをやってくれそうだ!
※本稿は2022年1月のものです
文/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部、撮影/平野 学、西尾タクト、茂呂幸正
初出:『ベストカー』2022年2月26日号
■擬装のむこうに見え隠れするタイプRの凄み
東京オートサロン2022のホンダブースのテーマは、『e:HEV』『Nシリーズ』『スポーツ』だが、目玉は今年中の市販が確定しているシビックタイプRとヴェゼルモデューロXの実車公開だ。
では、まずはシビックタイプRから見ていこう。
公開されたシビックタイプRプロトタイプは、歴代タイプRの3タイプのRのロゴとこれまで発売した6モデル(タイプRユーロを含む)の白抜きの真横線画を組み合わせたというタイプR専用のカモフラ擬装が施されたモデル。
さらにウィンドウ類はブラックフィルムにより中はまったく見えず、おまけに車両についての説明はいっさいなしという状況ながら、只者ではないことは一目瞭然だ。
まず正面から見るとベースのシビックハッチバックとまったくイメージが違う。オリジナルのヘッドランプが装着され、フロントグリル、バンパーの開口部を大型化した専用フェイスが与えられ、闘うクルマにふさわしい精悍な顔に仕上げられている。
そして先々代のFK2、先代のFK8同様に、ワイドボディを採用している。
プロトタイプのタイヤサイズは265/30ZR19、先代のFK8が245/30ZR20だったので、プロトタイプのタイヤサイズを鵜のみにはできないが、はみ出さず装着できていたため、全幅は1900mm(FK8は1880mm)を超える可能性もある。
一方新型はフロントのオーバーハングが大幅に切り詰められているため、全長はベースの4550mmより短い4450mm前後と予想できる。
最新のタイプRとして軽量化は絶対命題ゆえ、カーボンなどの軽量素材が奢られる可能性は充分にあると見た。
先代のFK8ではコテコテとしたデザインがガンダムチックだと賛否が分かれたが、新型はシックな雰囲気だ。しかし、大型リアウイング、センター3本出しのマフラーなど、タイプRらしい機能に裏打ちされた派手さも健在だ。
気になるパワーユニットは先々代、先代が搭載してきた2L、直4VTECターボのK20Cをさらにチューンするというのが確実。
チューニングレベルは不明ながら、先々代のFK2以来ドイツ・ニュルブルクリンクを頂点とするサーキットでのラップタイムの短縮に全精力を傾けているシビックタイプRとしては、先代の320ps/40.8kgmを超える330ps/41.0kgm程度、いや、もっとハイスペックかもしれないと期待が膨らむ。
ピュアガソリンエンジンを搭載する最後のタイプRとなるだろう新型は5月デビューが有力。スペック、価格などについては続報を待て!!
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