ビンテージイヤー「1989年」を生んだ1980年代の名車20選

ビンテージイヤー「1989年」を生んだ1980年代の名車20選

 日本のクルマ史において、トヨタ セルシオ、日産 スカイラインGT-R&フェアレディZ、マツダ ユーノス・ロードスターなどがデビューした1989年は「ビンテージイヤー」と呼ばれる。

 まさに黄金時代の幕開けなのだが、それが実現できたのは、オイルショックから立ち直り、徐々に勢いを増していった1980〜1988年における積み重ねの過程があってこそ、なのだ。

 本企画では「怖いものなしで猪突猛進」という表現がぴったりの1980年代の名車たちについて振り返っていく。

■1980年代の出来事
●1980年…★7月/モスクワオリンピック開催も日本はボイコット ★10月/山口百恵さんが芸能界を引退 ★12月/ジョン・レノン氏がファンに銃殺される
1981年…★1月/大相撲の貴乃花が引退 ★3月/ピンクレディが解散
1982年…★7月/トヨタの工販合併によりトヨタ自動車が誕生 ★11月/中央自動車道が全線にわたり開通
1983年…★4月/東京ディズニーランドが千葉県浦安市に開園 ★7月/任天堂がファミリーコンピュータを発売
1984年…★3月/グリコ森永事件勃発 ★5月/東洋工業がマツダに社名を変更 ★12月/マハラジャがオープン。高級ディスコブーム到来
1985年…★4月/日本電電公社、日本専売公社が民営化される ★9月/NTTが携帯電話のショルダーフォンを発売 ★10月/阪神タイガースが21年ぶりのリーグ優勝
1986年…★7月/富士写真フィルムがレンズ付きフィルムの『写ルンです』を発売し大ヒット&原付のヘルメット着用が義務化 ★11月/人気テレビドラマ『太陽にほえろ』が放送終了 ※バブル景気はこの年から
1987年…★4月/中嶋悟氏が日本人初のパーマネントF1ドライバーとしてデビュー ★9月/東北自動車道が全線開通&おニャン子クラブが解散
1988年…★1月/シーマ現象が勃発 ★3月/青函トンネルが開通&東京ドームが完成 ★4月/瀬戸大橋が開通 ★12月/民放共同での『ゆく年くる年』が終了

※本稿は2022年3月のものです。日本のクルマの最高出力/最大トルクのカタログ表記は、1985年7月以前に登場したクルマはグロス、それ以降はネットとなります。ネット表示はグロス表示に比べて15%程度低くなると言われています。本企画のスペックは、グロス表示のものに★を付けています
文/片岡英明、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年4月26日号

【画像ギャラリー】黄金のビンテージイヤー「1989」を熟成させた1980年代の名車たち!! 後半(11〜20)の写真はこちら!!(10枚)画像ギャラリー

■01:マツダ サバンナRX-7(初代・1978~85年)

マツダ サバンナRX-7(初代・1978~85年)
マツダ サバンナRX-7(初代・1978~85年)

 2度のオイルショックによって燃費の悪いロータリーエンジンは行き場を失った。

 だが、いち早く排ガス対策に活路を見出し、息を吹き返している。そして逆襲に転じたのが1978年3月だ。

 リトラクタブルヘッドライトのサバンナRX-7(SA22C)が鮮烈なデビューを飾り、多くの人がその魅力に取りつかれた。

 エンジンはパワフルで滑らかな12A型2ローターロータリーだ。1980年代には6PI化して燃費とドライバビリティを向上させるとともにターボ車も投入している。

 サバンナRX-7は新たなロータリー党の獲得に成功し、レースの世界でも大成功を収めた。

●マツダ サバンナRX-7(初代・1978~85年)
・全長×全幅×全高:4285×1675×1260mm
・ホイールベース:2420mm
・車重:1005kg
・エンジン形式:直2ローター
・総排気量:573cc×2
・最高出力(★):130ps/7000rpm
・最大トルク(★):16.5kgm/4000rpm
・10モード燃費:―km/L
・価格:169万円(SEリミテッド)

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