ゴールデンウィークや夏休みに長距離ドライブで外出や帰省する人も多いはず。長時間運転をする際に、途中のサービスエリアなどで休憩し疲労回復を図るはず。
しかし、せっかく休憩をしても誤った方法では疲労回復しないこともあるのだ。そこで今回は、村田製作所に協力してもらい、科学的な目線で高速道路を運転した際に疲労度と正しい疲労回復の仕方を検証してみた。
文、写真/萩原文博、取材協力/村田製作所
【画像ギャラリー】正しい疲労回復の仕方を画像で紹介(9枚)画像ギャラリー休んだからといって疲労が緩和されるとは限らない
今回は長距離ドライブを行うとどれくらい、ドライバーは疲れるのかということ。そしてその疲労を回復させるための正しい休憩の仕方を機械を使用して検証してみた。
計測器として使用したのは、村田製作所が販売している「疲労ストレス計 MF100」。この計測器は、電気的と光学的の2つの方法を使用したハイブリッドで、心拍と脈拍の揺らぎを測るというもの。
この計測器の中に、Bluetoothを内臓。専用のアプリをダウンロードしたスマホやタブレットに転送。これをアプリの開発元である、株式会社疲労科学研究所のサーバーに送って、自律神経の働きを解析することで、その人の疲れ具合を数値化するというもの。
例えば、運動をする時に手や足を動かす。それを指示するのは脳だが、その行為を行った結果、心拍数が上がる、汗をかく、息が荒くなったりする。これをコントロールするのが自律神経なのだ。自律神経をフル回転させてしまうと、最終的には脳が疲れてしまい、「疲れた」というシグナルを出す。これがいわゆる「疲労」の正体なのだ。
表の縦軸は疲労の度合いを示していて、偏差値で表し42以上が許容範囲で、それ未満になると、疲れているという状態。そして横軸はストレスのバランスを示していて、2.0より左に行くと、リラックスした状態。右に行くとストレスが掛かった状態ということになる。
表左上の青い部分は、クルマに例えると、アイドリングストップなどもできてエコ運転を行っている状態。右上はアクセル全開で走行している状態。右下はアクセルを踏んだ状態が続いて、かなりお疲れの状態。そして最もピンチなのは左下でここは完全にガス欠の状態。眠くてだるくて仕方ない状態となっている。
ただし、就寝前にこの左下にあるのは正常なことで、しっかりと良い睡眠を取ることでリフレッシュして、左上の健全エリアに入るということになるのだ。
また自律神経の働きは、年齢によって衰えると言われており、比べてみると20代と40代では半分くらいなのだ。若い頃は徹夜で遊んでも、仕事できたのに40代、50代になって徹夜したら、疲れて仕事ができない。それは自律神経の衰えによるものなのだ。
この村田製作所の「疲労ストレス計 MF100」はデータ入力時に年齢などを入力し、ユーザーの年齢に合わせた基準値で測定することができ可視化できるというスグレモノだ。
今回、試乗車として用意したのは、アウディA4 35TDI アドバンスド。最高出力163ps、最大トルク380Nmを発生する2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載。さらに。このエンジンにはマイルドハイブリッドシステムが組み合わされ、スムーズな加速性能と優れた燃費性能を発揮する。
まずは、ロングドライブするとどのように疲労は変化するのかを検証してみた。テスト方法は一般道と高速道路を十分な休憩をせずに運転。1時間ごと合計3回計測した。
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