シルビアが600万円てマジか!!  今や高級車になった「あの頃の」名車5選

シルビアが600万円てマジか!!  今や高級車になった「あの頃の」名車5選

 今、天井知らずの勢いで価格が上昇している90年代の国産スポーツモデル。すでに新車当時の価格を超えてしまっている車種も珍しくなく、スポーツカーでありながらスポーツ走行をするのもはばかられるほどの状況となっている。

 しかし、そんな高騰するスポーツモデルたちにも安価で買えた時代があった。今回は今から15年前の2007年に発売された中古車情報誌を見て、今の価格と当時の価格の違いを振り返ってみたい。

文/小鮒康一、写真/日産、トヨタ、ホンダ、マツダ

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600万オーバーの「入門スポーツ」シルビア(S13~S15型)

 今でもドリフト車両のベースとして高い人気を誇るシルビア。なかでも1988年に登場した5代目のS13型から2002年まで販売されていた最終型のS15型までは高い戦闘力と豊富なアフターパーツでいまだに一線級のポテンシャルを持つ車両となっている。

 そんなS13型からS15型のシルビア、現在ではどんなに安いものでも100万円以下では売られておらず、高いものでは600万円を超えるものまである状況だ。

 一方、15年前のシルビアで最も安価なものは車両本体価格5万円のS14前期型。NAエンジンのATで修復歴ありであるものの、走行距離は8.6万kmと今なら箱替えベースとして多くのユーザーが飛びつきそうなもの。

 そして最高額だったのが244万円の最終型スペックR Vパッケージの1.8万km、6速MTのフルノーマル車両。当時でも新車価格をわずかに超えた価格だが、今ならその2倍はカタいだろう。

シビックタイプR(EK9)は驚愕の500万円オーバー

 続いてはホットハッチの雄、シビックタイプRの初代モデル。1.6リッターながら185psを絞り出すB16B型エンジンや軽量ボディで、ノーマル状態でもサーキット走行が楽しめるほどスパルタンと言われたモデルだ。

 新車時は200万円を切る価格からスタートしていた同車だが、今では最も安価なものでも180万円前後からで、高額なものでは500万円に迫るものまで存在する状態となっている。

 しかし、2007年当時で最も安価なものは85万円の前期型、走行6.9万kmの修復歴ありの車両であり、もっとも高額なものでも最終型の3.3万kmフルノーマルが158万円という状態。当時はFD2型タイプRが登場したばかりであり、EK9は“ちょっと古いタイプR“くらいの認識しかなかった時代のようだ。

RX-7(FD3S)は新車価格の5倍に到達!

FD型RX-7最後の特別仕様車「スピリットR」特に高値安定のグレード
FD型RX-7最後の特別仕様車「スピリットR」特に高値安定のグレード

 現在のところ、最後のロータリーターボエンジンを搭載したピュアスポーツであるFD型RX-7。今見ても古さを感じさせないスタイルも人気の1台となっている。

 こちらも現在では高値となっていて、250万円以下で店頭に並んでいるものは皆無であり、最終限定車のスピリットRに至っては1000万円どころか2000万円を超える価格の車両もあるほどとなっている。

 しかし15年前ではロータリーエンジンは速いけれどもお金がかかるものというイメージもあり、低年式のものや過走行、AT車などは安価となっており、当時の中古車情報誌でもATの11.2万km、修復歴なしの車両が33万円という価格で掲載されていた。

 もっとも高額な車両は当時でもスピリットRであるが、タイプAのフルノーマル、0.7万kmという極上車でも398万円と頑張れば手が届きそうな価格となっていて、まさか15年で5倍近い価格になるとは想像もしていなかったハズだ。

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