新車の納期遅延が発生している現在でも、納車待ちが少ないうえにいいクルマはある! 納期の短い車の「今」と、納期1カ月以内の7車、納期2〜4カ月以内の7車、半年待ちだけど買える新型車3車をご案内ー!
※本稿は2022年7月のものです。納期は記事執筆当時のものとなり、変動の可能性もあります
文/遠藤徹、片岡英明、渡部陽一郎、写真/ベストカー編集部 ほか
初出/ベストカー2022年8月10日号
■即納や納期の短い新車は減少中!
新車購入時の納期は、全体的には半導体を中心としたサプライヤーからの部品供給の遅れによって、今後も引き続き遅れる傾向にある。
ただ、トヨタ以外のメーカーの販売会社は先行予約で発注しているモデルも多くあるので、グレードやボディカラー、オプション装備にこだわらなければ、一覧表のように早めの納期で購入できる場合もある。
トヨタはほとんどのモデルが客の注文が入ってから生産する方式なのと、7〜10月にフルモデルチェンジやマイナーチェンジを予定しているため現在はオーダーストップしている車種が多い。これらの理由で、4カ月以内の短期間で納車可能なモデルはないと考えていい状況にある。
日産以下各社は、2週間から4カ月以内の比較的短期間で納車できる車種が多い。量販モデルだと販売会社が2〜3カ月後の売れゆきを予測してメーカーに予約発注するケースが多いためである。
戦略的な量販モデルだと、メーカーからの要請で一定台数が割り当てられて、卸入れする場合もある。マーチのような輸入モデルは、あらかじめ一定量を輸入して在庫があったりするので、グレードによっては即納が可能になる。
(TEXT/遠藤徹)
■納期1カ月以内 7車のおススメポイント
納期の長期化が進んでいる現在では「即納車」と言ってもいい納期1カ月までの短納期車が7車種あることがわかった。この7車のお薦めポイントとは? 片岡英明氏がその魅力を紹介する。
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半導体不足やサプライヤーの供給遅れなどにより、新車の生産が滞っている。部品が届かないから、納車まで半年以上も待たされることが珍しくなくなった。
だが、少数ではあるが、即納に近いクルマも何台かある。その筆頭が日産のマーチだ。少し前に販売終了がアナウンスされているから、欲しい人にとっては最後のチャンスになる。
デビューは12年以上も前だから基本設計は古いし、先進安全装備も物足りない。が、リーズナブルな価格で運転しやすいし、経済的だ。店頭在庫次第だが、スポーティな走りを楽しめるニスモやニスモSだって狙うことができる。
日産は納期が早いクルマが多い。ミニバンではセレナがお薦めだ。デビューから6年になるが、e-POWERの気持ちいい加速と快適なキャビンは今も色あせていない。ライバルが相次いで新型になったから値引きも期待できるだろう。デザインが若々しいハイウェイスターやオーテックなら長く付き合えるはず。
セレナの上に位置するエルグランドも狙い目だ。とっくに新鮮味は薄れているが、日産のフラッグシップミニバンだからキャビンは広いし、快適装備も充実している。走りだってスポーティな味わいだ。良好な燃費は期待できないが、上質なパワーフィールのV6エンジン搭載車も選べる。
軽自動車でイチオシなのがハイトワゴンのデイズだ。さらにキャビンが広く、スライドドアを採用するルークスがあるため目立たない。
だが、キャビンは充分に広く、質感も高い。走りの実力も高いレベルにある。1カ月ほどで納車なら満足度は高いはず。運転支援安全装備のプロパイロット搭載車がお薦めだ。
●ホンダ車やスズキ車にも納期1カ月程度の短納期車あり
日産以外にも納車の早い実力派の軽自動車がある。その筆頭がホンダのN-ONEだ。2代目は登場から2年足らずだから走りの洗練度が高く、RSには6速MTも用意されている。キャビンと荷室はそれなりの広さだが、デザインが気に入ったなら買って損のない一台だと断言できる。
スズキの軽自動車も買いやすいようだ。名門ワゴンRはライバルが多いこともあり、存在感が薄れた。だが、平均点数の高いハイトワゴンだ。特に燃費はライバルを圧倒する。走りもスポーティだ。
先進安全装備やキャビンの広さに不満があると言うならスペーシアがいい。充実したラインナップを誇り、SUV感覚を盛り込んだ「ギア」も選べる。最新モデルは安全装備を含め、魅力を高めた。
(TEXT/片岡英明)
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