2018年にフルモデルチェンジしたスズキジムニーは、発売直後から大人気で納期が延びる傾向があった。しかし現在は部品供給も安定し、納期は1年前後となっている。今回はインドでの5ドア発表で注目度が上がっているジムニーの中古車相場と、中古カスタムカーについて調査した!
文/萩原文博、写真/池之平昌信、スズキ、ダムド
■5ドア公開でますます高まるジムニー人気
コロナウイルス感染拡大と世界的な半導体不足によって,新車の納期遅延が多くの車種に及んだ。限られた半導体を選択と集中により、納期が3カ月程度まで短くなった車種もあるが、その反面数年という気の遠くなるような長い車種があるのも事実だ。
2018年7月から販売開始した4代目となるスズキジムニーは、販売直後からオーダーが殺到し、納車まで約1年程度という掛かるのは販売開始からまもなく4年を迎える現在でも解消されていない。
新車の納期遅延が解消されない理由は、第一にジムニーの人気が高いことが挙げられる。日本国内はもちろん、グローバルでの人気も非常に高い車種だ。デリーオートショーで発表されたジムニー5ドア(日本ではジムニーシエラ)は、インドで製造され、オーストラリアなどに輸出されることになっている。
そして、新車の納期遅延が解消できないもう一つの理由は、ジムニーは専用パーツを多く使用していることも挙げられる。
「ラダーフレーム」、「FRレイアウト」、「副変速機付パートタイム4WD」そして「3リンクリジッドアクスル式サスペンション」というジムニー伝統のシャシーや駆動方式を継承しているゆえに、他のモデルとは共通部品が少ないため、製造ラインを共有できないからだ。
販売店に確認したところ、現在はジムニーの新車の納期はAT車が約1年、MT車が約7~8カ月。そしてツートーンカラーはそれぞれプラス1カ月となっており、若干短くなっているそうだ。
グレードをはじめ、ボディカラー、トランスミッションなど新車は自分好みに仕上げる楽しさを味わえる反面、納車まで1年掛かる。しかし、現行型ジムニーも登場から4年以上が経過し、中古車の流通台数も増えている。そこで、ここでは現行型ジムニーの中古車の最新事情とカスタマイズについて紹介する。
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