新型車に生まれ変わったけれど、これだったら前の方がよかったとか、大して変わり映えしないので、あえて新型を買う必要はなかったかも、と感じる場合もあります。
また新型が出てすぐにデザインを見て「あちゃー!」と思うこともありますし、しばらくしてからジワジワとそう感じるようになることもあります。
はたして新型がいいのか、それとも旧型がいいのか? 本企画では「旧型の方がよかったと思えるクルマ」を5台集めてみました。
文/清水草一
写真/ベストカー編集部
■先代BMWF30型3シリーズ
個人的に先代F30型3シリーズのオーナーでして、「自分のクルマ(先代)のほうがイイんじゃないか」と感じておるのです。
まぁ、身びいきもあるでしょうし、新型はまだ330iMスポーツしか試乗できてない段階ではありますが……。
まず、新型はサイズが大きくなった。旧型は日本仕様のみドアノブ形状を変え、全幅1800mmに抑えるという大変良心的なクルマだったが、新型はついに全幅1825mmに。これで入れる立体駐車場がかなり限定された。全長も75mm長くなっている。
同クラスのアウディA4やカムリはもっとデカいので、3シリーズを責めるのはお門違いではあるけれど、先代でも広さにまったく不満はないし、大きくされてもメリットはないというのが本音。
あるのはデメリットのみではないか? 旧型がギリギリセーフな大きさだったので、その一線を超えたことにガックリしてしまうのですね。
走りに関しては、いまのところ「ちょっとスポーティになったかな」と感じる程度で、根本的にあまり変わってない。
先代が出たときは、安定感がぐんと増すと同時に足回りが非常にしなやかになったことに感動。その重厚かつ軽快な乗り味にマジでシビレたけど、新型にはそういう感動がなかった。
デザインも変わり映えしないし、逆に細部を見ると先代のほうがカッコよかった部分も多い。
加えて、BMWは中古車が非常に安く買えるという事情もある。新型の3分の1くらいのお値段で、熟成された先代の末期モデルが買えてしまう。それでもあえて新型を買うみなさんは本当にエライ!
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