タイヤでこんなにクルマが変わるのか!? そんな驚きを味わえるのが、ブリヂストンがSUV向けタイヤとして専用開発したALENZAだ。ALENZAブランドの2つの商品、ALENZA 001とALENZA LX100。それぞれどのようなタイヤなのか? 驚きの性能を鈴木直也が味わった!!
文:鈴木直也 / 写真:奥隅圭之
ALENZAはオンロード向けSUV用タイヤの決定版だ!!
カーボンニュートラルという大きな目標に向けて、自動車業界はいま「100年に一度」という変革の時代を迎えている。
一般消費者の視線で見ても、再生可能エネルギーやバッテリーEVの話題がさかんに報道されるようになるなど、変革ムードを感じるシーンが目立って増えた。「次にクルマを買い替える時にはいろいろ調べないと…」そう考えはじめたユーザーも少なくないと思う。
この変革の波は、ひとしくタイヤにも押し寄せてきている。
今も昔もタイヤはクルマと路面をつなぐ唯一の接点。この基本だけは、自動車が空を飛ぶようにでもならないかぎり、今後もずっと変わらない。しかし、その一方でタイヤに求められる要求はますますエスカレートし続けている。
たとえば、安全性を担保するウェット性能やブレーキング性能、そしてクルマの運動性能のカギとなる動的パフォーマンス。こういった伝統的価値観は当然として、さらに「カーボンニュートラルにタイヤがどう貢献できるのか?」あるいは「新たなスタンダードになったSUVに適したタイヤとは何か?」そんな新たな課題がクローズアップされてきているのだ。
ブリヂストンがALENZAというブランドに託したメッセージは、そんな混沌とした時代に合わせてあるべきタイヤの姿を示すこと。いまや、世界市場全体の4割強を占めるに至ったSUVマーケットにおいて、「これを履いておけば間違いない!」という信頼をいかに勝ち取るか。まずは、ALENZAを支えるテクノロジー戦略から見ていこう。
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