「シャッキリ」ステアフィールがたまらない!!　SUV全盛だからこそタイヤも変わる！　ALENZAに隠されたふたつの個性とは【PR】

ALENZA 001はプレミアムSUVの走りを軽快に、スポーティに楽しむタイヤ

　最初に商品化されたALENZA 001は「オンロード/街乗りをベースとしてプレミアムSUVの高度な性能を引き出し、磨き抜かれて洗練された上質な走りをサポートする」というコンセプトが明確に打ち出されている。

　SUVの魅力は、オンロード走行の快適さ、マルチパーパスな使い勝手の良さ、そしてオフロード走行も視野に入れたタフネスといったところだが、近年シェアを伸ばしているプレミアムSUVは、ハイウェイ走行をはじめとするオンロードが主戦場。そこでスポーティな走りをアピールする車種が増えている。

　そういったプレミアムSUVは、おしなべてパワフルでサイズ的にも大柄。車重や重心高といった面でタイヤにとっては厳しい条件が課せられている。この種のパワフルな重量級SUVをスポーティに走らせるというのは、タイヤにとってはかなりチャレンジングなテーマと言っていい。

　この要求に対応すべく、当然ながらコンパウンド／パターン／ケース構造など、すべてを新たに専用設計としている。

　たとえば、タイヤの骨格部分となるベルト部には、通常の補強材に加えて端部補強材を追加するなど、高い剛性を確保するためのきめ細かい設計が施されているし、リブ端部のカドを丸めたマルチラウンドブロックでリブ中央部の接地圧を向上。排水性能の高さと相まって優れたウェット性能を実現している。

　注目すべきは、ショルダー部のブロック端を丸めることで制動時のエッジ変形をコントロールする“チャンファリング”という技術だ。ブレーキング時の圧力分布が最適化されることで、車重に負けない制動力を発揮。ブレーキ性能は重量級SUVの泣き所のひとつだが、それをタイヤがカバーしてくれるという安心感は何にも増して有難い。

　今回の取材ではエクストレイルにこのALENZA 001（235/60R18）を履かせてテストしたのだが、まず驚いたのはステアフィール、とりわけ操舵初期のレスポンスが「何これ？」というくらいソリッド感に溢れていることだった。

　現行モデルのエクストレイルはシャシー性能の優秀さでは定評のあるクルマだが、それは「SUVとしてバランスのとれたクォリティの高い乗り味」という意味。きちんと曲がり乗り心地も上質だが、とりわけスポーティなハンドリングというわけではない。

　ところが、ALENZA 001を履くとそのキャラクターが明らかに変化する。コーナーでスッとターンインするさまは、まるでノーズが軽くなったかのような感覚だし、アクセルのオン／オフによる微妙なコーナリングラインの変化もソリッドで切れがいい。タイヤの応答に遅れがないから、いわゆる「ライン一本分の修正が容易」といった気持ち良さが感じられるのだ。

　いっぽう、こういうキャラクターのタイヤは路面情報を忠実に伝えてくるから、乗り心地はやや硬めの方向に変化した印象がある。

　ただし、硬いといってもハードというよりソリッドという表現が適切。エクストレイルのシャシーは乗り心地に関しては評価が高いから、路面からの入力が少し強めになったくらいでは突き上げたりバタついたりといった行儀の悪い挙動は見せず、スポーティな乗り心地を好む人にはむしろ心地いいかも？ という乗り心地感覚だ。

　このALENZA 001、開発時にはおそらく欧州プレミアムのSUVを中心に評価テストが行われたと想像するが、上質なシャシーを備えたクルマなら完璧に履きこなせるタイヤというあたりが、乗り心地についての評価基準と思われる。

　エクストレイルとの相性が良かったのは間違いないと思うが、スポーツカーならまだしも「SUVがタイヤだけでこんなに走りのキャラクターが変わるとは！」そんな驚きを感じたことは事実。いまひとつ走りがピリッとしないという不満を感じているSUVオーナーなら、試してみる価値があるタイヤだと思う。

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