2000年デビューのS201から2017年のS208まで。最強ではなく最高をテーマに、No.1を決める。
文/永田恵一
※ベストカー2020年12月26日号より転載
1位はSシリーズのメインとなるWRX系において、現状での最後となり、「最新が最良」との基準でニュル24時間レースのフィードバックもフルに盛り込まれたS208とする。幸運なオーナーにとっては一生モノに違いない。
2位のS202はベースがGBD型のスペックCというだけで充分スパルタンなのに加え、320psへのパワーアップや軽量化にも注力した刺激を決め手に選出。3位のS402は一見普通の4代目レガシィに見えるが、上品に拡幅されたフェンダーを纏い、2・5Lターボを搭載するなど、レガシィを「究極のグランドツーリングカー」に仕上げた点を評価した。
4位のS204はアクセルを深く踏むとグループNのラリーカーを彷彿とさせる快音を奏でる点が印象に残る。6位のS401は3代目レガシィB4ターボをパワーアップし、さらにフロントLSD付の6速MTとしてブレーキもブレンボにするなど、「大人のスポーツセダン」というコンセプトが画期的だった。
1位 S208(2017年)
エンジン出力=329psは、S207に対しわずか1psのアップだが、クラッチのバランス取りなど改良を重ねたSシリーズの集大成と言えるモデル。
2位 S202(2002年)
エンジンは専用ECUやチタンマフラーにより320ps。車重も1330kgと軽いため、パワーウェイトレシオではいまだSシリーズ最強!
3位 S402(2008年)
2.5Lターボはフラットな特性のため、体感以上にスピードが出ているというタイプで、全体的にシットリとした仕上がりだった。
4位 S204(2005年)
S203の進化版で、ベース車が鷹の目のGDBとなり、ヤマハと共同開発したパフォーマンスダンパーを装着。
5位 S207(2015年)
VAB型WRX STIとしては初のSシリーズで、フロントには可変減衰力サスである「ダンプマチックII」を採用。
6位 S401(2002年)
3代目レガシィベース。フロントクロスメンバー取り付け部や各部ブッシュ、マウントの剛性アップなども施されていた。出力は293ps/35.0kg mまで引き上げられ、手作業でのバランス取りも行われた。
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