■ニッポンのセダンは輸入車を見習え!! 魅惑の欧州セダンたち
イマイチ、意欲的な4ドアセダンのニューモデルが登場しない国産車に対し、欧州を主とした海外メーカーは意欲的。
ベンツSクラスなんて、後輪ステアを採用したり、先進的な液晶パネルを大胆に採用したコックピットなど、フラッグシップから世代交代を提案する。
BMWのM3はさらに過激な超スポーツセダンに進化しているし、アルファジュリアには540psにパワーアップされ、レーシーな内外装に足回りを備えたGTA、さらに2シーター化したGTAmを発売(期間限定受注ですでに終了)するなど、積極的。国産メーカーよ、頑張ってくれぃ!
【番外コラム】ライター永田が見た セダンの魅力はこれだ!
●クラウン…撮影に使ったのはスポーティなRSだったが、「クラウンとしてはスポーティ過ぎ」という反省もあったのか、一部改良でサスペンションは少し柔らかい方向になったように感じた。
インテリアも二段モニターがシンプルになったのは歓迎できるが、ホーンパッドなど細部の樹脂がちょっと安っぽいのが気になる。今はクラウンにとって存続も含め正念場なだけに、次期モデルに向けて頑張ってほしい。
●IS300h…しばらく前に乗った際には特に強い印象は残らなかったのだが、サスペンションの動きがよく、乗り心地が318iよりだいぶいい点には驚いた。
ただレクサスはそういったクルマを目指しているのかもしれないが、全体的な印象が薄いのは変わらず、約500万円からという高級車として輸入プレミアムカーと比べてしまうと、いろいろな意味で厳しいのではないだろうか。
●スカイライン400R…アクセルを深く踏むと、とにかくもの凄いパワーで、スカイラインらしい、日産らしいと言えばそれも確かだと思う。しかし、個人的にはセダンでこの荒々しい手法はスポーツセダンのスカイラインと言えど、初代シーマのような昭和的な古いコンセプトにも感じ、スカイラインというクルマが今後進むべき道は難しそうだ。
●BMW318i…スペックは2Lターボながら318相当の156馬力だが、体感的には充分な動力性能なうえに使い切れるという楽しさもあり、320iとほぼ変わらない装備内容や価格を考えるとベストな3シリーズセダンと感じた。
ひとつだけ惜しいのがランフラットタイヤの影響もあるのかもしれないが、乗り心地が若干粗いことで、パンク修理キットを積むなどして普通のタイヤに替えるかダンパーに手を加えると、快適性は大きく向上する予感がする。
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