■2030年に登場する新型車は90%以上EVだと確信している【国沢光宏】
2030年の予想、楽しいですね〜! ヒョウロンカにとっちゃ腕の見せどころだ! といっても難しい。だって今から9年前の12年と言えば、燃料電池車など存在しなかったし、電気自動車(EV)だって黎明期。リーフ出て「実用性に問題ありますね!」。普及することなど考えにくい。そもそも厳しい燃費規制&騒音規制、はたまた欧州でディーゼルが衰退に向かうことすら考えられなかった。
同じくらい今から9年後は状況が変わっていることだろう。最も違うの、新型車のパワーユニットだと思う。継続販売モデルについちゃハイブリッド車も残っているだろうけれど、新型車について言えば、90%以上EVだと確信している。なぜか? 安価で寿命の長いリン酸鉄リチウム電池が普及するからだ。現在中国が特許を持っているけれど、’22年から徐々に期限切れになっていく。
リン酸鉄リチウム電池、決定的な破壊力を持つ。燃えないし熱に強いため急速充電で劣化しない。充放電可能回数は3000回とも4000回とも言われているから、1回の航続距離300kmのクルマであれば90という使い切れない寿命だったりして。23〜24年にかけ、日本でも普通に使われることになるだろう。こうなるとハイブリッド車より車両価格もエネルギーコストも低い。
EVのほうがガソリン車よりオサイフに優しいということになります。戸建てなら太陽光発電でエネルギー自給自足できちゃう。そうなったら皆さんEVを選ぶに決まっている。2030年時点では普通のクルマにリン酸鉄リチウム電池。もしかしたら高性能車用として全固体電池が普及し始めているかもしれません。この予想、相当自信あり。外れたら2030年に丸刈りになってやる!
燃料電池車はディーゼルエンジンのポジションとして使われるようになると思う。もちろん液体水素など使った水素燃焼エンジンだって大いにありうる。少し脱線するが、航空機や船舶は二酸化炭素リサイクルの合成液体燃料を使うことになるだろう。電気や水素は搭載できるエネルギー密度が低いから無理。F1とWRCはさらに先を行くため予想困難です。個人的には合成燃料でお願いしたく。
現在からの変化率は250%くらい。かなり変わっていると予測する!
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