■湿気を除去すれば曇りは解消する
効率よく曇りを解消するにはウインドウまわりの湿気を集中的に除去することです。
端的に言ってしまえばウインドウに付着した水分を乾かせばいいのです。
風があたると洗濯物が乾くように、ウインドウの水分も風を当てることで乾かすことができます。クルマのエアコンにはデフロスタースイッチがあり、このスイッチを押すことでフロントウインドウの内側に風を当てることができます。
デフロスターから出る風は湿度が低い風が理想なのですが、一部のデフロスタースイッチは外気導入と連動していて雨が降っていても自動的に外気導入となることがあります。雨が降っている場合は、内気循環にすることで効率よく曇りを除去できます。
リヤウインドウの曇りについても同様に車内の湿度を落とすことで防ぐことができますが、曇ってしまったウインドウをクリアにするには、熱線(リヤデフォガー)を使います。
デフロスターは扇型の窓に風が当たっているイラストですが、四角い窓に風が当たっているイラストのスイッチです。実際は風が当たるわけではなく、ウインドウに貼り付けてある電熱線を温めて曇りを除去します。
■内側の汚れ落としには精製水を
ウインドウの曇りを最小限に抑えるにはウインドウの汚れをキレイに除去しておくことです。お風呂の鏡が汚れていると、曇って見えなくなるのと同じようにクルマのウインドウも汚れていると曇りが発生しやすくなります。
ウインドウ内側の汚れを取るのにもっとも適しているのは精製水です。コンタクトレンズ用などに販売されている水で、普通に入手するにはもっともH2Oに近いものです。純水な水は汚れなどを溶かす効果があるので、キレイなキッチンペーパーなどに水を含ませて拭きあげると、ガラスに付着した汚れを除去することができます。
油分を含んだ汚れなどが付着して除去しにくい場合はそこの部分だけをガラスクリーナーで拭く(ガラスにクリーナーを吹き付けるのではなく、キッチンペーパーなどにクリーナーを含ませて)、アルコールで拭くなどのあとに精製水で拭き直します。
とにかくウインドウには何も付いていないのが一番なのです。リヤウインドウをクリーニングするときは、電熱線に気をつけます。電熱線が途中で切れてしまうとリヤデフォガーが働かなくなるので、リヤウインドウの内側を拭き取る際は、熱線に沿って優しく拭き取ることが大切です。
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