ランドクルーザープラド(2009年9月~)
ランドクルーザーシリーズのうち、ライトデューティ系クロカンという位置づけで誕生したのがプラドだ。最後のフルモデルチェンジは2009年9月。その後マイナーチェンジは実施されているものの、今のところフルモデルチェンジをされることなく、4代目が長期に渡り販売されている。
以前は、同じようなスタンスのクロカンとしてハイラックスの派生車種であるハイラックスサーフが存在していたが、プラドの2009年のフルモデルチェンジとともに姿を消した。
ちなみに、ピックアップトラックのハイラックスは2017年9月のプラドのマイナーチェンジと同時に13年ぶりに日本市場に復活を果たしている。
伝統のラダーフレーム構造をベースに強度と剛性を向上させることで高い堅牢性と耐久性を確保。オン・オフともに優れた操縦性、走行安定性、乗り心地、衝突安全性を見せてくれる。
パワーユニットは、ガソリン車は最高出力163ps、最大トルク25.1kgmを発生する2.7リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載。ディーゼル車は最高出力204ps、最大トルク51.0kgmを発生する2.8リッター直列4気筒 直噴DOHCディーゼルターボエンジンを搭載。このエンジンは、2015年の一部改良時に登場したもので、国内初の新開発クリーンディーゼルエンジンだ。
ちなみに、日本でランドクルーザーシリーズにディーゼルエンジンが復活するのはおよそ8年ぶりということで話題となった。
また、ライトデューティらしく、街乗りでの快適性も重視された設計が施されている点も見逃せない。セカンドシートは4:2:4分割可倒式、サードシートは5:5分割可倒式とするなど、多彩なシートアレンジが可能に。可変流量パワーステアリングの採用により、取り回しの良さも向上。街乗りしやすいクロカンに仕上げられている。
クロカンの無骨なイメージを払拭するような、最新の安全装備も充実。先進安全運転支援システムについても、衝突被害軽減自動ブレーキ「プリクラッシュセーフティーシステム」や前走車を追従する「レーダークルーズコントロール」も搭載されている。
長いモデルチェンジサイクルの途中で先進技術を取り入れつつ進化を続けるクロカン。もはや、国産クロカンは数えるほどになってしまったが、実は、コスパがもっとも高いカテゴリーと言えるのではないだろうか? 次の一台を検討する際には、クロカンも視野に入れてみてほしい!
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