アルコールを体外に早くに出す方法は?
残念ながらアルコールを早く体外に出せる薬のようなものはなく、飲酒後は肝臓がしっかり働いてくれることを祈るしかないというのが現実だ。
アルコールは肝臓で約90%以上が代謝され、残りの約数%が呼気や汗、尿として排出されるからだ。気休め程度ではあるが、トマトやカキ、シジミなど、肝臓の働きを助ける食品を食べることでアルコールの代謝を促すことはできる。
飲酒後に水をたくさん飲むとアルコールが早く排出されるといった話を聞いたことがある人もいるかもしれないが、それは嘘。水を大量に飲んでもアルコールの分解速度が早まることはない。
サウナなどで大量に発汗することが効果的というのも大嘘。サウナでは脱水が進むだけで、アルコールが抜けることはない。それどころか、飲酒した後の体は脱水状態になっているため、非常に危険! そのため、飲酒後や二日酔いの時のサウナは絶対に避けてほしい。
また、眠ったからといって、アルコールが早く体外に排出されるわけではない。むしろ睡眠中はアルコールの代謝速度が遅くなると言われている。つまり、仮眠をとって酔い覚ましをすれば運転OKなんてことはあり得ないのだ。
嘔吐するのもほとんど効果はなしだ。嘔吐した段階ですでにほとんどのアルコールは吸収されてしまっているからだ。
飲酒運転は重罪! 数年は免許再取得も困難なことも
では、最後に飲酒運転の罰則規定を見ていこう。
呼気中アルコールの濃度が0.15mg/L以上、0.25mg/L未満の場合、免許停止、違反点数13点、免許停止期間は90日。0.25mg/L以上の場合、免許取り消し、違反点数25点、欠格期間は2年。刑罰はともに3年以下の懲役又は50万円以下の罰金。
もういっぽうの酒酔い運転は、免許取り消し、違反点数35点、欠格期間は3年。刑罰は5年以下の懲役又は100万円以下の罰金。
ということで、飲酒運転はかなりの厳罰だ。特に、酒気帯び運転は酒酔い運転よりかなり軽いと考えている人も多いようだが、実は、相当な厳罰が科せられるのだ。
罰則があるから飲酒運転をしないというのではなく、危険だから飲酒運転はしないという意識を持たなくては、「見つからなければ」と考えるドライバーは減らない。とにかく、事故を起こしたら、他人の命を危険にさらすだけではなく、自分の人生もアウト! たとえ一口でも酒を飲んだら、運転をしてはいけないと肝に銘じてほしい。
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