空前のアウトドアブームに導かれるように、走破性の高さや使い勝手の良さが自慢のSUVが需要を伸ばしていることは周知の通り。そんな状況も手伝って、現代はSUV百花繚乱の時代に突入しているが、そのいずれもデザインは都会的でスタイリッシュだし、走りも乗り心地も安全性もおしなべて合格点! なんだけれど、存在感という意味では少々希薄な気もするが……。
だったら、クルマを知らない人が見ても「すげえ~」と思ってもらえるような図体デカめの中古SUVを選ぶのはいかが? 二大巨頭のランクルやパジェロもいいけれど、それでは飽き足りないという人はこちらをどうぞ。
文/FK、写真/トヨタ、日産、FavCars.com
【画像ギャラリー】見栄え度満点! 図体デカめなSUVは個性派揃い(14枚)画像ギャラリーいつかはレクサス! でも……一般庶民にとってLX570はまだまだ高嶺の花

1996年に北米での販売を開始したLXが国内デビューを果たしたのは2015年9月。全長5065×全幅1980×全高1910mmという迫力満点の車体サイズもさることながら、スピンドルグリルが圧倒的な存在感を放つフロントビュー、伸びやかで厚みのあるサイドビュー、洗練された造形を有するリアビューが融合したエクステリアはダイナミックのひと言に。
内装の豪華絢爛さも言うに及ばず、金属、革、本木目など異なる素材のコントラストを際立たせて上質感を演出するだけでなく、水平基調のインパネによって車両の姿勢が容易に把握できるなど、本格SUVとしての基本性能もしっかりと押さえられているのも特筆すべきポイントだ。
また、377psを発生する5.7リッターV8エンジンとスーパーインテリジェント8AT(8 Super ECT)との組み合わせもオンロードでは伸びやかな加速を、オフロードでは低・中速域での力強さを発揮。
他にも枚挙に暇がないほどのハイスペックを誇るLX570なだけに、現在の中古車市場でも平均価格は900万~1000万円の高値を維持。言われなくてもわかっちゃいるだろうが、一般庶民にとってはなかなか手が届かない高嶺の花というのが実情だ。
デカい! とにかく目立つ! 唯一無二のSUVをお探しならFJクルーザーの一択
2006年に北米で販売を開始したFJクルーザーは2010年12月に国内デビュー。その魅力はSUVの本場である北米でも高い評価を得た個性的なスタイリングにある。両側大開口観音開きドアを採用した2ドアクーペのようなスタイリッシュな姿に直立フロントウィンドウシールドガラス、丸目ヘッドランプ、ホワイトルーフ、TOYOTAエンブレムといった力強さとモダンさを融合したディテールの数々が圧倒的な存在感を演出。
また、運転状況に応じて吸・排気バルブの開閉タイミングを最適制御するDual VVT-iを採用した4.0リッターV6ガソリンエンジン、自らの意志で作動と非作動が選択できるパートタイム4WDシステム、リアデフロックやアクティブトラクションコントロールなどの採用に加え、ショックアブソーバーも最適なチューニングを施して高い走行性能も実現している。
「後部座席が狭い」、「荷室が狭い」などの声も聞かれたが、それすらも超越した遊び心を満載した唯一無二のSUVなだけに人気はいまだ健在、中古車市場でも平均300万円超という高値安定の状況にある。