平成が終わり令和へと切り替わりました。本書はその平成時代に活躍したパトカーを振り返るヴィジュアルブックです。
昭和時代といえば、クラウン、セドリックといった質実剛健で無骨なパトカーが一般的でしたが、平成時代はうってかわって、百花繚乱!
本書では、平成を通じて導入されたパトカーを、交通用、警ら用、捜査用、警護用などその職種別に、豊富な写真でほぼ網羅する永久保存版となっています。
また、令和に入って導入されたLC500パトカーやカムリ覆面パトカーなど、最新モデルについても漏れなくレポートしていきます。
本稿では、本日発売するパトカー30年史の見どころを少し紹介していきます。
パトカー最新アーカイブ【交通系~警ら】
2020年8月上旬に「キャリアカーに積まれた1台のパトカーを栃木県内で目撃した」という画像がSNSにアップされ、多くのネットユーザーが驚いた。その話題のパトカーの正体はなんと、超高級車、レクサスの2ドアクーペのLC500だった。
何らかのプロモーション用車という説もあったほどだったが、秋の全国交通安全運動に関する式典の終了後に寄贈式が行われ、正式に栃木県警に配属された。
このLC500パトカーは栃木県内在住の会社役員が「交通安全と事故防止に役立ててほしい」との意向により寄贈。
2018年寄贈のR35GT-Rパトカーに続いて2台目となった。このパトカーは、交通機動隊に配属され、同月23日の交通安全運動出動式から運用が開始された。
日産自動車のスポーツカーで代表的な車種といえば、GT-RとフェアレディZ。特にGT-RはR32からR34までパトカーとしての実績があったが、現行のGT-Rから車両価格が大幅にアップ。パトカーとしての採用はまずありえないだろうと予想されていた。
しかし2018年に栃木県警がGT-Rのパトカーをお披露目。なんと県内在住の会社役員から寄贈されたものだった。グレードは標準モデルとなるピュア・エディションの2018年モデル。
いっぽう警視庁は伝統的に都費で個性的なスポーツタイプのパトカーを配備している。RX-8の後継として2018年に配備されたのがフェアレディZだ。
フェアレディZのパトカー自体はすでに昭和の頃から国費で配備の実績があったが、今回はスポーツバージョンであるNISMOが3台、配備された。
さらに、令和2年に姿を現した注目の最新スポーツ交通覆面パトカーを美しい写真とともにいち早く紹介。
平成初期に配備されたパトカーも車種ごとに写真と解説で紹介する。歴代スカイライン、シグマ、コロナマークII、シャレードなどが登場する。
歴代捜査用覆面パトカー
任務の都合上、私服で活動する警察官が使用するのが捜査用の覆面パトカー。見た目は一般車両だが、警察無線機や赤色回転灯、サイレンアンプなどを搭載し、ひとたび事件が起きれば、緊急走行で現場に駆け付ける。
昭和末期から平成初期の覆面車といえば1.5Lから2Lクラスが大多数だったが、一般車の高性能化が進むにつれ、追跡時の非力さが懸念される事態が起きた。
こうしたなか、2000年にR34スカイラインの大量導入から始まり、V35型からV36型と歴代スカイラインが導入された。
このほか、警護・警衛の車両、VIP専用車、パトカー装備品、平成白バイのリアルエピソード、警察車両の価格リストなどを掲載。
書籍情報
平成~令和新時代 パトカー30年史 (別冊ベストカー)
刊行:講談社ビーシー
ページ数:144ページ
発売日:2020年 12月 3日
定価:2,530円(税込)/kindle価格:2,310円(税込)
ISBN-10 : 4065155541
ISBN-13 : 978-4-065155547