雨の日は読書だ リライアント・シミターが好き 東京オリンピック2020開催決定に触れて【復刻・徳大寺有恒「俺と疾れ!!」】

■自動ブレーキの信頼性

(自動ブレーキの普及が進むなかでの、「しかしながら誤作動も起きているようだ、リコールになったモデルもあるように聞く。自動ブレーキはまだ技術的に完成されていないのでしょうか?」と言う質問に)

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 自動ブレーキは万が一の時に自分のうっかりを助けてくれると考えています。もちろん、私は運転中は目を開けていますし、万全の注意も怠りません。こういうものは、きっと国が必要とすれば、法律で義務化しようとするでしょう。事実大型バスやトラックで来年から義務化されますね。またアセスメントの動きもあります。いずれにせよ、私はこれまでの心づもりでやっていきます。

 事故でケガをするのも痛いのも自分ですから、自分でできることはやろうと思っています。

 おそらく、今後自動ブレーキのシステムは信頼性が上がり、ABSやエアバッグのように当たり前の安全装置になるでしょう。

■リライアント・シミターが好き

リライアント・シミターGTE……GTEの登場は1968年でこのSE5はV6、3Lを搭載したスポーツワゴンだった。最高出力は135psで当時としては相当パワフルなクルマだった。4MTのほかにボルグワーナー製の3ATがあり、アン王女もオーナーだったという。その後紆余曲折ありミドルブリッジ・シミターGTEとして1990年まで販売された
リライアント・シミターGTE……GTEの登場は1968年でこのSE5はV6、3Lを搭載したスポーツワゴンだった。最高出力は135psで当時としては相当パワフルなクルマだった。4MTのほかにボルグワーナー製の3ATがあり、アン王女もオーナーだったという。その後紆余曲折ありミドルブリッジ・シミターGTEとして1990年まで販売された

(特に英国車の話が楽しみだ、気になるのはリライアント・シミターGTEだという読者の方からの声に応えて)。

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 クライアントは「シミターGTE」というクルマでしたね。MGBのGTの元祖とでもいうべきクルマで、いかにもイギリス的なクルマでした。このGTEのEは“エステート”のつもりだったのでしょう。

 当時のイギリスはいろんなクルマがありましたが、欧州全域に販売するつもりはなく、イギリスをターゲットにすることで生まれたクルマでしょう。

 メジャーではないイギリス車というとTVRやこのリライアントが思い出されますね。イギリスでの生活のためのクルマ、ジャグァやディムラーと違った意味でイギリス的というクルマでした。

 古いシャシに古いエンジンで走りも洗練されていませんでしたが、イギリスのカントリーによく似合うクルマでした。こういうクルマがあったことは、ひとつの文化というかイギリス人の誇りといっていいでしょう。

■東京オリンピック開催を喜ぶ

(2020年の東京オリンピックの開催決定の話題に触れて、「1964年の東京オリンピックの際の思い出を教えてください」とのお便りに)

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 2020年まで生きていられるかどうかわかりませんが、2度目のオリムピックとは思いもつきませんでした。

 オリムピックといえば、お祭りですからきっとすごいことになるのでしょう。もっとも現在のオリムピックはお金がかかりすぎて、東京のようなメガシティでないと開催できないのかもしれません。

 日本が開催国に選ばれた理由は経済ともう一つ、安全ですね。この安全の高さは世界に誇っていいと思います。平和で安全、この2つを持っている国は多くありません。

 1964年に開催された東京オリムピックとは比べものにならないくらいの外国人がやってくるでしょう。日本文化のにぎにぎしさはオリムピックとともに大きな魅力です。

「おもてなし」とよくいわれますが、親切さでも自慢できると思います。私もいろいろな国に出かけましたが、日本人ほど親切な国民はいないと思います。島国といわれてきましたが、これを機会に少し国民性も変わるといいと思います。

■徳大寺有恒の「俺と疾れ!」リバイバル特集

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