危機的状況の日産を応援したい! 元日産開発者が語る、なぜ日産はピンチに陥ったのか? 復活に必要な打ち手は?

ホンダや三菱からのOEMのほか、海外専売モデルをグローバル展開するべき

 日産が復活するには、とにかく新型車を出すことだ。国内市場に限れば、予定している新型車を出すだけでなく、開発・生産をする体力がないのであれば、ホンダのフリードやヴェゼル、三菱のアウトランダーPHEVなどをOEMしてもらうのも手だと思うし、欧州向けのキャシュカイやインド向けマグナイトなど特定の海外市場に向けた車種をグローバル展開する方法もある。

 また、中国市場で日産がやっているように、現行モデルが発売となった後も先代モデルをマイチェンして新型車と併売する方法もよいと思う。もちろんハイブリッド(e-POWER)にこだわらず、ガソリン車を売ることも必要だ。

 人員削減は手っ取り早いコスト低減だが、社内教育で「日産では、人は財産であり、人材は人財と呼ぶ」と教わった元日産社員としては、あれは何だったのかと思う。この状況に呆れ、転職を考える社員が多く出そうだと話す日産関係者もいる。

 同期の現役社員は、会社の先行きに対する不安のほか、やりたいことができないもどかしさ(12月時点で全プロジェクトが凍結)を吐露していた。この状況をつくりあげたのは経営判断をしてきた役員たちだ。ホンダ・三菱との持ち株会社が設立となるのは、2026年8月とのこと。その間、日産役員がどのような立ち振る舞いをするのか、厳しい目で見ていく必要があるだろう。

国内の日産にたりていないのが、3列シートコンパクトカーだ。ホンダフリードをOEMしてもらうことを、真面目に検討してみたらどうだろうか
国内の日産にたりていないのが、3列シートコンパクトカーだ。ホンダフリードをOEMしてもらうことを、真面目に検討してみたらどうだろうか
グローバルで高い人気がある3代目キャシュカイ。写真は2024年のマイチェン仕様。右ハンドル仕様があるのだから、日本導入を検討してみても良いのではないだろうか
グローバルで高い人気がある3代目キャシュカイ。写真は2024年のマイチェン仕様。右ハンドル仕様があるのだから、日本導入を検討してみても良いのではないだろうか
【画像ギャラリー】がんばれ日産!! 国内日産の売れ筋モデルたち(26枚)画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

次期MR2=次期セリカ!? 2025年に出る新車スクープ一覧も! SCOOP特盛のベストカー1/26日号発売中!

次期MR2=次期セリカ!? 2025年に出る新車スクープ一覧も! SCOOP特盛のベストカー1/26日号発売中!

 ベストカーWebをご覧の皆さま、こんにちは! 冬至のゆず湯をすっぽかした編集部告知担当です。ついに…