クルマの魅力とは何か? 新しいこともそのひとつの要素になるだろうが、人によってはその真逆=“先代のほうがよかった”というケースもあるハズ。その価値観は人それぞれで違うけれど、ここでは“先代のほうが買いかも?”と思える4モデルをピックアップ。
文/FK、写真/スズキ、ダイハツ、トヨタ、日産
初代ダイハツ・コペンのクラシカルムード漂う“丸っこいシルエット”は唯一無二でしょ!
高剛性を誇る新骨格構造“D-Frame”の採用で高い走行性能が一気に昇華した現行のコペン。
2014年の登場からすでに10年以上が経っているが、そのラインナップ展開のユニークさは今なお特筆点でCero、Robe、XPLAY、GR SPORTという4つの異なるスタイルから選べることは大きな個性となっている。
加えて、外板の着せ替えを可能としたDRESS-FORMATIONも概念を覆す画期的なシステムとして話題を大きな呼んだ。
しかも、コペンは軽自動車のオープンスポーツでありながらルーフクローズ時はゴルフバッグ1個と旅行鞄が、オープン時でもハンドバッグなどが入るトランクもあり、日常使いのクルマとしても素養十分。
それでいて車両本体価格は188万8700円からと比較的リーズナブルで、スポーツカーが続々と消えていく現代においてもしっかりとその存在感を示している稀有なモデルといえる。
しかし、“ACTIVE TOP COMPACTOPEN”をコンセプトに誰もが気軽に楽しめる本格的オープンスポーツカーとして、2002年6月に登場した初代コペンも名車としての誉れ高い1台だ。
初代コペンは新開発のターボチャージャーを採用したツインカムエンジン、専用サスペンション、軽量高剛性ボディの融合でクラスを超えた高い運動性能を発揮。
それ以上に驚きだったのは、軽自動車初の油圧機構による電動開閉式ルーフ“アクティブトップ”の採用だ。
コクピットにいながら、20秒足らずでルーフが開閉するスピーディさと、スイッチひとつで開閉できる簡単操作もコペンの大きな強みであった。
しかし、それよりも何よりも大きな魅力なのは見た目。FFレイアウトの強みを活かしたキャビンフォワードに低重心かつ力強いティアドロップシェイプシルエットが可愛らしく、かつクラシカルムード満点!
唯一無二の存在感という点においては初代に軍配が上がる……と言わざるを得ない。
【画像ギャラリー】さすがです!! 先代モデルだって捨てたもんじゃない!(14枚)画像ギャラリー日産の3代目エクストレイルは“使い倒せるギア感”がアウトドアシーンにうってつけ
2022年7月に9年ぶりのフルモデルチェンジが行われたエクストレイル。
“技術の日産”を象徴するような第2世代e-POWER&VCターボエンジンを組み合わせた新パワーユニットや電動駆動4輪制御技術のe-4ORCEを採用するなど、最先端技術がテンコ盛りとなった4代目はデビュー当初のセールスも絶好調で、発売開始から約2週間で1万台を超える受注を記録。
加えて、日産のe-POWER搭載車としても発売から最短で1万台超えを達成した。
そう聞くと現行モデルのほうがいいのでは? とお思いの人もいるだろうが、先述のような大きな進化を遂げた結果、最廉価モデルでも350万円以上の設定となり、良くも悪くも高級SUVへと生まれ変わった感が否めないのも事実で……。
いっぽう、224万9100円から279万7200円という比較的リーズナブルな価格が設定された2013年12月登場の3代目。
シーンを問わない高い走行性能、使い勝手を極めたラゲッジ&ユーティリティ、最強のSUVにふさわしい先進機能と環境性能など、アウトドアスポーツを楽しむ若者にとってはもってこいの1台であった。
特に、ALL MODE 4×4-iとともに採用した先進のシャシー制御が、どんなシーンでも高い走行性能を発揮した3代目。
また、ユーザーのアウトドアライフを快適にサポートするために防水加工フロア、防水シート、大容量の防水ラゲッジルームを採用するだけでなく、荷室の間仕切りが簡単に行えるフレキシブルラゲッジ機能や大容量コンソールなどの導入で“ギア”としても使い勝手も大きなポイントとなった。
人気車種でかつ販売期間も長かった3代目だけに現在の中古車市場でもタマ数は豊富で、安い個体なら100万円以下で購入できるお手頃さも大きな魅力といえるだろう。
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