「2人乗りに割り切ったスモールコミューター」 ツイン
![ジムニーノマド邁進中!! 平成の[攻めたスズキ車]列伝](https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/2025/04/06150314/twin_01-600x389.jpg)
多くの軽自動車は、限りあるサイズの中で居住空間を広げようと躍起になっている。特に、最近主流のトールワゴンはおおむねそうだ。
しかし、第33回東京モーターショーに出品された「Pu3-commuter」の市販モデルとなるツインはそれと真逆。人間の移動を目的とした2人乗りコミューターとして割り切り、驚きのサイズで登場した。
その寸法は全長2735mm、全幅1475mmというもの。つまり、全幅は一般的な軽自動車と変わらないが、全長は660mmも短い。これは、当時の軽自動車として最小サイズ。もちろん、3.6mの最小回転半径もトップだ。
外観はコンセプトカーそのままで、丸っこいボディにタイヤを四隅に配置し、キュートな雰囲気ながらも踏ん張り感のフォルムを形成。まるで、テーマパークのアトラクションのよう。
室内も小さなボディからは想像できないほど広い空間を確保している。
しかし、驚くのはこれだけでない。通常のガソリン仕様の他に、市販軽自動車初のハイブリッド仕様も用意したのだ。エンジンと4ATの間に薄型モーターを配置するコンパクトなシステムで、アイドリングストップ機構も搭載。
このハイブリッド仕様は注目を集めたが、価格がネックとなり(ガソリン49万円〜に対しハイブリッド129万円〜)不発に終わった。
ツイン自体、話題となったもののヒットすることなく約3年で姿を消してしまった。しかし、新たなジャンルに挑戦したスズキの姿勢に賞賛を送りたい。
【画像ギャラリー】ジムニー ノマドだけじゃない!! スズキ車はおもしろい!!(18枚)画像ギャラリー「スポコンとSUVを融合させた次世代クロスオーバー」 SX4
今では多様なクロスオーバーが出回っているが、20年近くも前にスズキが小型車市場に送り込んだのは、スポーツコンパクトの走りとSUVの機動性を融合させた「スポーツクロスオーバーハッチバック」。2006年にデビューしたSX4である。
そのコンセプトは非常に攻めたもので、コンパクトカー市場に革命を起こすことを目的とした「クロスオーバーレボリューション」がソレ。
カタマリ感のあるエクステリアはイタリアのイタルデザインと共同で手がけたもので、全長4.1m強ながら全幅は1730mm(1755mm)もあるワイドボディだ。
また、2つのバリエーションが用意され、アウトドアテイストを強調したグレードはアンダーモールとルーフレールを装着し、大径16インチタイヤを採用。コンパクトカーとSUVのクロスオーバーといったスタイルに仕立てられている。
もう一方はスポーツテイストを強調したグレードで、エアロパーツやローダウンサスを装着して走りをイメージ。こちらは純粋なスポーツコンパクトといったルックスだ。
エンジンは2リッターと1.5リッターの直4でミッションは4ATのみ。駆動方式はFFのほかに「i-AWD」と呼ばれる4WDも用意される。
ちなみにこのSX4、フィアットにOEM供給され「フィアット・セディチ」として販売。さらに「SX4・WRC」として2シーズンのみだがWRCにも参戦していた経歴の持ち主だ。
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