「ライトウエイトの雰囲気を楽しむには十分」 マツダ・ロードスター
ロードスターは世界中の老若男女から支持されているだけあり、ユーザーの楽しみ方もさまざま。ガッツリ走りを楽しみたい人もいれば、雰囲気を楽しめればOKという人だっている。ここで紹介するSグレードは、ある意味どちらのユーザーにも対応するグレードといえるだろう。
Sグレードは、いわゆるベースモデル。それゆえ、メカニズムの大枠は上級グレードと変わりないものの、装備は基本的なものしか付いていない。レーダークルーズコントロールやアダプティブLEDヘッドライトといった安全装備のほか、オープンカーにはあると嬉しいシートヒーターもなし。さらに、アシンメトリックLSDとかブレースバーも非装着だ。
とはいえ、16インチアルミホイールやDSCトラックモードは付いているし、当然のごとくエアコンだって装備している。つまり、ロードスターの雰囲気を楽しむにはそれほど大きな問題となることはないのだ。
これで、装備充実で追加可能なオプションが多いスペシャルパッケージより約19万円安く、もっともスポーツ志向なRSと比べると約78万円も違う。ガッツリと走りたい人は好みのパーツに交換することを前提に選んでもいいだろう。
新車の車両価格が軒並み上がっているなかで、Sグレードは今でも300万円以下で買える唯一のロードスター。コスパは高いと言えるだろう。
「タフな走りはベースグレードでも健在」 スズキ・ジムニー

モデルチェンジから7年経ったものの、相変わらず人気のジムニー。一時は納期が1年以上とも言われていたが、現在では半年程度まで縮まっているとか。
さて、ジムニーの魅力はやはり本格クロカンヨンク並みの優れた悪路走破性。
その走りを支えるのが伝統のラダーフレームと、優れた接地性と大きな対地クリアランスを実現する前後3リンクリジットアクスル式サスペンション。コンベンショナルなパートタイム式4WDシステムも信頼性バツグンだ。
電子デバイスは、坂道発進をサポートするヒルホールドコントロール、急な下り坂などでブレーキを自動制御するヒルディセントコントロールのほか、空転したタイヤにブレーキをかけて高い脱出性能を実現するブレーキLSDトラクションコントロールを搭載。これらの装備がジムニーの走破性をより高めているのだ。
こうしたメカニズムは全車共通のため、スタンダードのXGでもタフな走りはそのまま。それでいて最上級のXCよりも約25万円安い。
ただし、当然ながら装備は簡素になり、LEDヘッドライト&ハロゲンフォグランプ、アルミホイールのほか、シートヒーターやクルーズコントロールなどが省かれ、後席もシンプルな形状となる。ドアミラーが手動調整になるのもマイナスポイントだ。
ただ、カスタムベースや走りを楽しむことを重視するのであれば、それほど大きな問題ではないのではなかろうか。
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