③ ワイパー:拭き筋が出るなら「すでに限界」
ワイパーは消耗品の中で最も見落とされがちな部品のひとつだ。晴れの日にはほとんど使わないため、「いつの間にかゴムが劣化していた」というケースが非常に多い。
試しにウォッシャー液を出してワイパーを動かしてみてほしい。拭いた後にガラスに筋が残る、あるいはビビリ音(震え音)がするなら、交換のサインだ。雨の高速道路でワイパーが機能しないのは、視界ゼロと同義。命に関わる問題である。
ワイパーゴムの寿命は一般的に半年〜1年程度。オートバックスやイエローハットでゴムだけ購入して自分で交換できるし、工賃を払えば5分で交換してもらえる。価格もゴム交換なら片側500円前後で済む。
また、ウォッシャー液の残量も確認しておこう。エンジンルーム内のウォッシャータンク(青いキャップが目印)が空になっていると、虫汚れや黄砂で視界が詰まったとき何もできなくなる。
- □ ワイパーを動かして拭き筋・ビビリがないか
- □ ゴムにひび割れや硬化がないか(指で触るとわかる)
- □ ウォッシャー液が十分に入っているか
【推奨チェック&交換サイクル】
・ワイパーゴム:半年〜1年(梅雨前と冬前の年2回交換が理想)
・ワイパーブレード(金属部含む):2〜3年
・ウォッシャー液:残量確認は月1回、補充は随時
④ 冷却水(クーラント):オーバーヒートは渋滞中に起こる
高速道路の渋滞でじわじわ動いている状況は、実はエンジンにとって過酷な環境だ。走行中は風でラジエターが冷やされるが、渋滞中は風が当たらない。そこに日差しと熱気が重なると、冷却水が不足したエンジンはあっという間にオーバーヒートする。
冷却水の確認は非常に簡単だ。エンジンルームに「COOLANT」と書かれた半透明のリザーバータンクがあり、側面のMIN〜MAXラインで量を確認できる。エンジンが冷えた状態でラジエターキャップを直接開けるのは危険なので、必ずリザーバータンクで確認すること。
冷却水は水で薄めて補充することもできるが、本来は専用のLLC(ロング・ライフ・クーラント)で補充するのが正しい。また、冷却水は一般的に2〜3年(4〜6万km)での交換が推奨されている。長期間交換していない場合、タンク内が錆びて冷却性能が著しく低下することもある。
- □ リザーバータンクの液面がMIN〜MAXの間にあるか
- □ 液の色が濁っていないか(新品は緑や赤の透き通った色)
- □ ラジエター周辺に水漏れの跡がないか
【推奨チェック&交換サイクル】
・液量チェック:半年に1回
・交換サイクル:2〜3年 または 4〜6万km(LLC=ロングライフクーラントの場合)
・スーパーLLC搭載車(トヨタ・ホンダ等):初回11万km or 11年、以降4年ごと
⑤ エアコンフィルター:これが詰まると地獄の車内になる
GWの渋滞中、最も後悔するのが「エアコンが効かない」状況だ。その原因として意外に多いのが、エアコンフィルターの目詰まりである。
エアコンフィルターは車内に入る空気を浄化するもので、花粉・ホコリ・排気ガスをせき止め続けている。これが詰まると風量が落ちるだけでなく、カビが発生して車内に独特の異臭を放つようになる。春は花粉が大量に舞っている季節で、フィルターへのダメージも大きい。
交換の目安は「1年または1万km」。グローブボックスを外すと交換できる車種も多く、DIYで挑戦できる難易度だ。カー用品店では2000〜5000円程度で販売されており、工賃を払っても1万円以内で交換できる。
また、エアコンを試運転して異臭や冷えの悪さがないか確認しておこう。「A/C」ボタンをオンにして、10〜15秒で冷気が出てこなければコンプレッサーの不具合が疑われる。この場合はディーラーか整備工場での点検が必要だ。
- □ エアコンフィルターの交換から1年以上経っていないか
- □ エアコンをつけて異臭がしないか
- □ ACオンでしっかり冷気が出るか
【推奨チェック&交換サイクル】
・交換サイクル:1年 または 1万kmのどちらか早いほう
・花粉・黄砂の多い地域や時期は半年ごとが推奨
・エアコンガス(冷媒)の補充目安:5〜10年(自然に微量ずつ抜ける)



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