どのくらいのペースでクルマを走らせればいいのか?
では、長持ちさせるためにはどれくらいのペースで走らせればいいのだろうか? 耐久性が格段に増している近年のクルマであれば「年間1万5000km」。「1カ月1250km前後」を目処に、あまり日数を空けることなく(長くとも1週間)コンスタントに走らせれば、一定のコンディションは維持できるだろう。
ただし、油脂類と消耗パーツの適切なサイクルでの定期交換は必須で、これが絶対条件となる。また、長持ちしたとしても、スムーズに気持ちよく走れなければ、乗っていてストレスが溜まるため、走らせ方にも注意が必要だ。
例えば、エンジン回転を抑えてトロトロと走るだけで、アクセルをガバッと開ける走りをしなかったクルマのエンジンはヘンな回り癖がつく。回さずにいると燃焼室内にカーボンが堆積してやすくなるからで、吹け上がりがもたつく感じとなり、高回転域の伸びも悪くなってくるのだ。
無理な負荷をかけなければ回したことが原因でエンジンがヘタることはないので、たまには目一杯、引っぱって加速するなど、メリハリのある運転をすることが大切だ。
【画像ギャラリー】クルマを長持ちさせるならこれ絶対やるべきです!(6枚)画像ギャラリークルマを労わるならエンジンを高回転まで回さないほうがいい?
クルマを長持ちさせたいと考えると、多くの人は「低回転で優しく運転することが大切」と考えるでしょう。確かに過度な負荷や高回転の連続はエンジンの摩耗を招く。しかし一方で、街乗り中心で2000rpm以下しか使わない運転では、エンジン内部にススやカーボンが堆積し、逆に調子を悪くしてしまうのも事実。
実際のところ、「毎回高回転まで回す必要はない」が「全く回さないのもよくない」というのが答えに近い。
実はピストンが上下する速さでいえば、その頃のスポーツエンジンに負けないくらい、今のエコカーのエンジンのほうが攻めている。さすがにホンダのタイプR系NAエンジンのように8400rpm以上回るエンジンとなると別だが、高性能車でも7500rpmあたりがレブリミットであれば、平均ピストンスピードは20m/sあたりに収めるように設計されるのが常識。
ところがトヨタのダイナミックフォースエンジンA25FKS型(RAV4などに搭載)は、6600rpmで22.7m/sに達している。そのためピストンの軽量化やフリクション対策はまるでレーシングエンジン並みの仕様に仕立てられている。このエンジンは従来に比べ、ロングストローク化が図られているからです。ちなみに最高レベルのピストンスピードと言われたS2000前期型のF20Cは23.2m/s。
高回転性能も兼ね備えたエンジンだが、そのポテンシャルを最大限に引き出し、かつエンジンの耐久性を維持するには、カーボン除去を目的とした適度な高回転の使用と、適切なオイル管理が欠かせない。
ではエンジンを高回転まで回した場合のメリットとデメリットを紹介しよう。
■メリット
・油圧が高まり、オイル経路のスラッジ堆積を防ぐ
・高燃焼温度が維持され、カーボンやデポジットが焼却されやすい
・エンジン内部の動きがスムーズになり「調子が良くなった」と感じられる
■デメリット
・燃費が悪化しやすい
・燃料が濃い状態での加速ではデポジットが逆に堆積する可能性もある
・高回転常用は摩耗リスクを増やす








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