「期待に応えられなかった“ハチロクの再来”」 トヨタ・アルテッツァ
生産終了から40年近く経つにもかかわらず、相変わらずの人気を誇るハチロク。当時から軽量コンパクトなFRスポーツとして若年層を中心に支持されていたが、次の世代からFFレイアウトに転換。走りを楽しめる貴重な存在との別れを惜しむ声も多かった。
そんななか、前評判から「ハチロクの再来」と呼ばれたのがアルテッツァだった。
アルテッツァがそう表現されたのは、そのパッケージングから。見た目こそ4ドアセダンだがボディは比較的コンパクトで、なおかつフロントにスポーツエンジンを搭載して後輪を駆動するFRレイアウトを採用。それゆえ「ハチロクの再来」と呼ばれ、大きな注目を集めたのである。
ところが、いざフタを開けてみるとハチロクとはかけ離れたものだった。一番の違いは重さで、1300キロ台という車重は今でこそ軽く感じるが、1トン前後のハチロクとは大違い。スポーツグレードのRS系は210psを発揮するものの、それ以上に車重増による軽快感の低下のほうが大きかったのだ。
また、海外ではレクサスISとして発売されたこともあり、国内ではやや中途半端なキャラになってしまったことも悔やまれる。
今さらだが、スポーツセダンやプレミアムセダンなど、もっとキャラが明確だったら結果は違ったのかもしれない。
「走りをスポイルさせたのは超重量級ボディ」 三菱自動車・GTO
バブル真っ只中の1990年に登場したGTO。メーカー自ら「スーパー4WDスポーツカー」と謳うように、三菱が自信を持って送り出したフラッグシップスポーツだった。
特筆すべき点はメカニズムで、3リッターV6ツインターボエンジンは自主規制いっぱいの280psを発揮し、クラストップレベルの43.5kg-mという大トルクを発生。さらに、ビスカスカップリング式フルタイム4WDシステムや中高速時に後輪を前輪と同方向に操舵する4WSも採用された。
デザインだってロー&ワイドでカッコ良かったが、何より大きかった。全長こそ4600mm未満だが全幅は1840mmもあった。
そして致命的だったのが車両重量で、ツインターボは1700kg(デビュー時)と、とにかく重い。中期では軽量モデルのMRが追加されたが、それでも−50kgの1650kgだった。車両重量は運動性能に大きく影響するだけに、この重さがGTOの弱点だったことは間違いない。
また、同時期にR32GT-Rが生まれていたことも誤算だったはず。ツインターボエンジンを搭載するハイパワー4WDとなれば、いやがおうでも比較対象になる。
しかも両者ともN1耐久に出場し、GT-Rは勝利を重ねていたが、GTOは入賞すら難しい状況だったのだから。
デザインの好みは分かれるところだが、ビジュアルはいいしメカニズムだって凝っていた。それだけに、運動性能を下げる元となった“重さ”が残念でならない。
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