ドライバーは楽しくても、後席から「ちょっと酔った……」の声。せっかくの家族ドライブが台なしだ。新型日産エルグランドは、同乗者の快適性を優先した「コンフォートモード」を新開発。大きく重いミニバンの動きを、どこまで穏やかにできるのか?
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】モードもこんなにある!! しかも切り替えはブラインド操作でイケる(7枚)画像ギャラリー加減速と車体の揺れをまとめて穏やかに!
新型エルグランドには、「コンフォート」「エコ」「スタンダード」「スノー」「スポーツ」「パーソナル」という6種類のドライブモードが用意される。そのなかでコンフォートは、日産が「ドライバーも同乗者もより快適にくつろげるモード」と説明する、新型ならではの設定だ。
一般的なドライブモードは、アクセルを踏んだ際の反応やステアリングの重さを変え、ドライバーの気持ちよさを高めるものが多い。対してコンフォートモードの主役は、むしろ助手席や後席の乗員。加減速や操舵などの特性を乗り心地優先へ切り替え、身体が前後左右へ急に振られにくい走りを狙っている。
その土台となるのが、前後2基のモーターと4輪のブレーキを緻密に操るe-4ORCEだ。発進時には前後モーターの駆動力を適切に配分し、車体後部の沈み込みを抑制。アクセルを戻した際も前後輪でバランスよく回生することで、前のめりになる動きを抑える。
さらにインテリジェント ダイナミックサスペンションが、路面や走行状態に応じてショックアブソーバーの減衰力をリアルタイムで制御。細かな振動や大きな上下動に加え、車線変更やカーブで生じるふらつきも抑え、乗員の頭や身体を穏やかに動かすのだ。
酔い止め機能ではないが長距離移動には効きそう!
乗り物酔いは、目から入る情報と内耳で感じる身体の動きが一致しないときに起こりやすい。とりわけ後席では前方が見えにくく、加減速やカーブを予測しづらいため、運転している人より酔いやすい。
もちろんCOMFORTモードを選べば、誰もが絶対に酔わなくなるわけではない。乗り物酔いを治療したり、完全に防止したりする機能でもない。それでも発進、減速、旋回、路面からの入力を穏やかにし、乗員の身体が予想外に揺さぶられる場面を減らせれば、酔いや疲れの軽減には期待できそうだ。
ドライブモードの設定は、パワーをオフにしても記憶される。家族を乗せる機会が多いなら、乗るたびにCOMFORTへ切り替える必要がない点も便利だ。
電子制御サスペンションやe-4ORCEを、速く走るためだけでなく「乗せた人を疲れさせない」ために使う新型エルグランド。COMFORTモードは酔い止めの魔法ではないが、高級ミニバンにふさわしい“同乗者ファースト”のモードなのだ。
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