2024年オールシーズンタイヤSYNCHRO WEATHER(シンクロウェザー)で話題の中心となったダンロップ。2026年はスタッドレスタイヤを新発売した。その名はWINTER MAXX ICE Pro(ウィンターマックス アイス プロ)。ICE Proという名前だけにこだわり抜いたのは氷上性能である。
文/写真:加茂新
【画像ギャラリー】圧倒的な氷上・雪上性能を実際の走行ショットでチェック! 細部までクローズアップした新開発のアイスプロを大公開!(21枚)画像ギャラリーオールシーズンタイヤの登場が氷上性能をさらに高めた!
これまで「ダンロップ」ブランドを供する住友ゴム工業では、WINTER MAXX(ウィンターマックス)シリーズを展開してきた。その名の通り、最強の冬用タイヤを目指して作られたスタッドレスタイヤで、DSXシリーズからウィンターマックスシリーズになり01/02/03と進化してきた。
それが今回コンセプトが改められ、ICE Pro(アイス プロ)となったのである。そして、ここで関係してくるのがSYNCHRO WEATHER(シンクロウェザー)である。発売と同時に冬の道にも重きを置いた初のオールシーズンタイヤとして大きな注目を集めた。実際、今回の試乗会でもシンクロウェザーに乗ることができ、そこで感じられたのはそのオールマイティな性能である。
普段乗りのアスファルトの上を快適に走れながら、圧雪の上でも十分なグリップを発揮。氷上でも安心感を持って走ることができる。とくに圧雪の上でのシャープなハンドリングはオールシーズンタイヤとは思えぬ性能だった。
シンクロウェザーがそれだけのオールマイティな性能を持ったことで、関東平野やそれ以南の平野部ではSシンクロウェザーがメインの選択肢となった。ほとんど雪は降らないけれど、年に数度の降雪に備える、降雪地域に数回行くことがある、といった人はドライ路面の性能の高さからシンクロウェザーがベストな選択と言える。
そうなるとスタッドレスタイヤは、東北や北海道、本州の山間部など本格的な降雪地域に向けた性能に振り切ることができるようになった。そして、そこで要求されたのが氷上性能である。
性能アップの秘密は新開発のゴムにあった!!
昼間雪が溶けて、その水分が夜になって凍った路面はクルマは通過することで磨き上げられていく。このアイスバーンがもっとも問題になる。ブラックアイスバーンと呼ばれる極めて磨き上げられたツルツルの氷が交差点付近に起きていれば、かなり余裕を持って走っていなければ交差点の手前で止まることさえ難しい。
そこでアイス プロはその名の通り、氷上性能にフォーカスして開発された。「ゴムがやわらかくて・粘る」というコンセプトのもとに、氷上性能に特化。スタッドレスタイヤは細かいサイプ(溝)で水膜を除去し、ゴムが氷に食いついてグリップを発生するが、このゴムをやわらかくすることで氷に密着して止まるという。
そこで今回アイス プロのためにゴムを新開発。その特徴はまず柔らかさ。氷の凹凸にしっかりと密着する。そして粘るのも特徴。密着したあとにゴムが粘ることで、氷を捉えて離さないのである。
トレッドパターンは氷の表面の水膜を除水するためにサイプ量を大幅に増やしてある。また、ブロックのサイドをギザギザにすることでエッジ効果を発揮させ、さらにグリップを発揮させている。
タイヤの断面形状であるプロファイルも新開発。これまでは全体的に丸みを帯びさせた形状にしていたがアイス プロではトレッド面のセンター付近をフラットにすることで接地面積を増加。大幅に路面密着性を高めることで、やわらかくて粘るゴムの性能を引き出すことに成功しているという。
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