2026年5月に登場したトヨタ ランドクルーザーFJが加わり、さらに盤石のラインナップとなったランクルファミリー。大家族となったランクルそれぞれの違いと魅力を、専門家である元4×4マガジン編集長の河村大氏氏に解説していただこう!!
※本稿は2026年8月のものです
文:河村 大/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年9月10日号
ランクル4兄弟それぞれの魅力
ひとくくりにランドクルーザー兄弟といっても、それぞれのボディサイズも異なればエンジンも違う。それぞれの違いと魅力を、元4×4マガジン編集長の河村大氏が解説する。
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まずは新たに加わったFJ。サイコロデザインと呼ばれる、車体の四隅を切り落としたスクエアな形状がかわいらしく、一見ライト層に向けた「ちいかわSUV」にも見えるのだが、私はそうではないと見ている。
ランクルのど真ん中を標榜して登場した250とて全長4925mm、全幅1980mmと大きく、さらに300ともなれば全長4985mm、全幅1980mm。最小回転半径は5.9~6mにも達する。
北米や豪州、中東などではいいのだが、日本を含めた東南アジア諸国やグローバルサウスの国々や、都市圏を内包する多様なライフスタイルにおいて「ランクルは魅力的だけど、大きすぎる」という声が上がっていたのだ。
それに応える回答がFJだ。狭い場所でも縦横に走り回れる「機動性」、過酷な現場で人々の命と生活を支えるための道具としての「実用車」としての使命を帯びて生み出された。
これはまさにランクルの原点ともいえる40系ショートモデルのコンセプトだ。
実際、FJはショートホイールベースということもあり、ランクル兄弟の中でも圧倒的な30度のランプブレークオーバーアングルと43.1度のデパーチャーアングルを武器に、250や300では腹を打ってしまうようなハードなモーグル路やゴツゴツした岩場を難なく走破する実力を持つ。
たしかに、兄弟で唯一フロントにもリジッドアクスルを採用し、パートタイム4WD+前後アクスルデフロックを備える70の圧倒的な悪路走破力は魅力的だが、舗装路、特に高速道路を走るような場面では、特有の操縦性をネガティブに感じる人もいるだろう。
300はガソリンエンジンもディーゼルエンジンもV6でパワフル。余裕の動力性能でロングドライブでもラクチンだ。250はオンロードでの快適性と高い悪路走破性を高次元でバランスさせており、トヨタが言う「ランクルのど真ん中」をまさに体現している。
ランクル兄弟の「ここが得意」&「ここが苦手」
・ランドクルーザーFJ
得意:市街地や狭い山間の悪路走行
苦手:高速道路での長距離ツーリング
・ランドクルーザー70
得意:極悪路をグイグイ走り切る場面
苦手:快適性を求める乗り心地や質感
・ランドクルーザー250
得意:オンロードから本格的な悪路まで
苦手:敢えて挙げれば超極悪路
●ランドクルーザー300
・得意:高速道路を走ってロングドライブ
・苦手:狭い街なかでの取り回し





















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