「巨匠が手がけた名作も調味料のボトルに」 マヨネーズ(初代ピアッツァ)
クルマを物や動物に例えることは珍しいことではないけれど、1981年にデビューしたいすゞ・ピアッツァはまさにその代表的な1台。あだ名はズバリ「マヨネーズ」だ。
スタイリングを手がけたのは工業デザイナー界の巨匠ジョルジェット・ジウジアーロだが、そのフォルムから「マヨネーズ」というなんとも言えないあだ名がつけられてしまった。
マヨネーズは半固体状の調味料のため、正確には「マヨネーズのボトル」に似ているのだが、ウェッジシェイプのシュッとしたフォルムはまさにソレ。とはいえ、このエクステリアデザインに惚れ込んでいるピアッツァファンは今でも多い。
「顔つきの違いで前後期異なるあだ名に」 ヒラメ&ブラックマスク(3代目セリカ)
ヒラメ、ブラックマスク、蝶ネクタイ。一体なんのことやらと思うだろうが、実はこれ全て3代目セリカにつけられたあだ名なのだ。
このなかで最も知名度が高いのは「ブラックマスク」だろう。これは後期型を表すあだ名で、リトラクタブルヘッドライトを採用したフロントマスクが黒い帯状になっているため「ブラックマスク」と呼ばれるようになった。
一方「ヒラメ」は前期のことを指す。ポルシェ928のようなユニークなライズアップライトを採用したフロントマスクの容姿からそう名づけられたのだ。
そして最後に「蝶ネクタイ」。これは一部地域で呼ばれていたローカルなあだ名で、その元となったのは2ドアクーペのテールランプのデザインだった。
【画像ギャラリー】あだ名で呼ばれる数奇なクルマたち(7枚)画像ギャラリー「MCで穏やかな表情から鬼のような形相へ」 オニクラ(6代目クラウン)
1979年に登場した6代目S110系クラウン。新しい時代感覚と伝統的な風格を融合させたデザインは格調の高さを感じさせるが、そのルックスがもとで6代目クラウンには「オニクラ」のあだ名がつけられた。
ただし、それが当てはまるのは後期のハードトップのみ。吊り上がったようなヘッドライトとコーナーマーカーのデザインと、より立体的になったフロントグリルの形状から鬼のような顔つきのクラウン、「オニクラ」の愛称がついたのである。
ちなみに前期は、堂々としているものの穏やかなフロントマスクで、特にあだ名はなかった。なぜそんなワル顔になってしまったのか、ナゾである。
「見た目はそっくりだけど走りは本家と別もの」 広島ベンツ(5代目ルーチェ)
良し悪しはともかく、「広島ベンツ」というあだ名をつけられたのが5代目ルーチェだ。
ルーチェといえばマツダのフラッグシップとしても活躍してきた大型サルーンだが、1986年にモデルチェンジした5代目はボディサイドの樹脂パネルをはじめ、ところどころにメルセデス・ベンツっぽいディテールを採用。マツダの最上級サルーンということもあり、こうしたあだ名がついたのだ。
ちなみにルックスはさておき、マルチリンク式のリアサスペンションやV6&ロータリーターボエンジンなどにより、走りは高級サルーンの域を超えたものだった。そして、この世代を最後にルーチェは終焉を迎えたのである。
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