道を間違えたらどうする? 自力で戻らず「特別転回」を
高速道路(高速自動車国道)は一方通行であり、道路交通法では転回(Uターン)や後退が禁止されています(道路交通法第75条の5)。バック(後退)は逆走じゃないと勘違いをしているドライバーもなかにはいるようですが、たとえクルマの向きが進行方向を向いていても、本来とは逆方向へ進めば逆走です。
目的のICを通り過ぎてしまった場合は、次のICで料金所係員に申し出ることで、「特別転回」が認められる場合があります。係員の案内に従って目的のIC方面へ戻ることができ、料金も本来降りる予定だったICまでで精算されます(対応していないICもあります)。
筆者も以前、東名高速下り線の沼津ICで特別転回を利用したことがありますが、係員が丁寧に案内してくれ、スムーズに元のルートへ戻ることができました。道を間違えたとしても、決して自分で引き返そうとしてはいけません。
逆走事故は死亡事故率が約38倍 知っておきたい対処法
逆走による事故は、2011年から2024年までで581件。同期間に高速道路で発生した事故約71万件に対しては約0.08%と、決して多いわけではありませんが、死亡事故の割合は、高速道路事故全体が0.26%であるのに対し、逆走事故では10%と約38倍に達しています。死傷事故率も約4倍に達するなど、ひとたび事故が起きると被害が深刻になりやすい傾向があります。
万が一、逆走してしまったことに気付いた場合は、そのまま走り続けたり、自力で引き返そうとしたりせず、安全な場所に停止してハザードランプを点灯させ、ガードレールの外側など安全な場所に避難してください。そのうえで110番または非常電話で通報し、係員の指示に従いましょう。
また、逆走車情報を見聞きした場合は、まずは速度を落とし、車間距離を十分にとって走行しましょう。逆走車は追い越し車線を走ってくる可能性が高いとされていますが、逆走に気が付くと、走行車線へと車線変更をしてくる可能性もあります。周囲の状況をよく確認しながら、逆走車に近づかないことが大切です。
そのうえで、同乗者による「110」番通報やSAやPAにある緊急電話などで通報をするようにしてください。料金所に立ち寄った際に係員へ伝えるというのでもOKです。通報情報を元に、管制センターが情報板で逆走車情報を表示してくれます。
逆走は高齢ドライバーだけが起こすものではない
逆走というと高齢ドライバーを思い浮かべがちですが、2024年に事故へ発展した50件のうち22件(44%)は65歳未満のドライバーでした。運転免許保有者は現役世代のほうが多いため単純な比較はできないものの、逆走は高齢ドライバーだけの問題ではないことは知っておく必要があります。とくに慣れない高速道路では、案内標識や進行方向を十分に確認しながら走行することを心掛けましょう。
【画像ギャラリー】高速道路の逆走はなぜなくならない!? 発生場所とドライバーに共通する“意外な原因”(9枚)画像ギャラリー










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