ホンダ グレイスは今でも十分に通用する流麗なスタイリングも魅力
2014年12月に登場したグレイスは、上級の車格をもつアッパーミドルセダンの魅力といえる広い室内や堂々としたスタイル、高い質感、ゆとりある走りなどを扱いやすい5ナンバーサイズのボディに凝縮した1台。
しっかりと長さをとったボンネットや車格感、ゆとりを感じさせるロングホイールベースによる伝統的なセダンスタイルのなかにクーペのような流麗なフォルムを融合したエクステリアデザインはいま見ても古さを感じることはない。
上質な移動時間に貢献するべくこだわり抜いた乗り心地と静粛性もグレイスの特筆点で、サスペンションは受け止める力の大小に応じて力の伝え方を振り分ける入力分離式ダンパーマウントの採用によって、上質な乗り心地を実現。
遮音・吸音材の適切な配置やフロントドアガラスの厚み増加など騒音の侵入源となる隙間対策を徹底するとともに、静粛性に有利な構造のセダンボディをさらに磨き上げ、快適に移動できる高い静粛性も達成している。
一方、パワーユニットに採用されたSPORT HYBRID i-DCDは1.5リッターアトキンソンサイクルDOHC i-VTECエンジン、高出力モーターを内蔵した7速DCT、リチウムイオンバッテリー内蔵のIPUの組み合わせによって、当時のハイブリッドセダンNo.1の低燃費を実現していた。
2015年6月に力強い走りと優れた環境性能を両立した1.5リッター直噴DOHC i-VTECエンジンを搭載したガソリンエンジン車をラインナップに追加。
2017年7月には8つの機能を備えた先進の安全運転支援システムHonda SENSINGの採用、エクステリア&インテリアの一部変更、ハイブリッド車のさらなる燃費性能向上などを行うマイナーチェンジを実施。その後、2020年まで販売は続けられた。
“驚きのあるセダンをHondaはつくります”と銘打って登場したグレイス。晩年は国内のセダン市場縮小の影響をモロに受けたが、一代限りで姿を消すには惜しすぎるクルマであったことも間違いない。
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