自分で貼ったらどうなる? DIYでウインドウフィルム貼りに挑戦!
そうはいっても、ウインドウフィルムを素材として購入するなら1台あたり数千円から1万円程度。カー用品店で売っているのを見たこともあるだろう。
これだけの価格差があれば、クルマ好きのなかには「自分で貼った方が安上がり」だと思う人も多いのではないだろうか。
そこで今回、筆者が自分のクルマにウインドウフィルムを貼ってみることにした。これまで自分のクルマを含めて4、5台のクルマにフィルムを貼ったことはあるが、当然仕上がりはプロ並みという訳ではない。
単にDIYメンテの一環として荷室の目隠しやエアコンの効率アップを目的に自分で作業したことがあるだけだ。
フィルム自体は某ネットオークションや某ECで簡単に手に入る。車種別にカット済みのフィルムも用意されており、それを選べば型取りをする必要なく、フィルムを貼ることができるので便利だ。
しかし、今回筆者はカットされていないフィルムを入手し、型取りからやることにした。
その理由は筆者のクルマ(フィアットムルティプラ)は数が少なく、リアウインドウとリアクォーターウインドウが大きく湾曲しており、カット済みフィルムでは決められた型通りにフィルムを収縮させなければいけないので、かなり難易度が高いからだ。
まずは型取りしてフィルムをカットすればそのまま貼れるフロントドアとリアドアのウインドウから作業を始めた。フロントドアは透過率80%でUVカット99%、IRカット率85%(ホントか?)という透明フィルムを貼ってみた。
ガラスの掃除を入念に行なわなかった(水拭きのみ)ため、ゴミの混入があったり、完全に平面ではないため、わずかに浮いてしまった場所があるが、透明なので目立ちにくい。感覚に個人差はあるが、まあ許せる範囲だろう。
リア3面はグリーンのフィルムを貼ることにした。純正のグリーンガラスに近い色調でやや濃いめの透過率35%というものだ。スモークの濃いものより上品に見えると思って決めたのだが、これがなかなかの強敵だった。
リアドアのガラスに貼ろうとしたところ、位置決めの状態でガラスに貼り付いてしまい、何とか剥がしたら接着剤の層が剥がれてガラス側に残ってしまった。
原因は窓の汚れをキチンと落とさなかったことと、界面活性剤を入れた水のスプレーがちょっと少なかった?
それとフィルムの品質の問題だろう。これまでヘラで押える前に貼り付いたフィルムを引っ張って剥がしても、接着剤が剥がれてしまうことなどなかったからだ。
そこでリアクォーターとリアウインドウはより慎重に作業してみた。ガラス表面を粘土クリーナーで掃除し、リアクォーターもリアウインドウもフィルム1枚をヒートガンで加熱収縮させて成形して貼ることに挑戦した。
実は以前、やはりリアクォーターウインドウにフィルムを貼ろうとして熱成形に挑戦し、見事に失敗した経験がある。だから今回はカット済みではなく、シート状で余分に購入し、何度か挑戦してやろうと思ったのだ。
しかし湾曲がきついガラスにフィルムを収縮させて密着させるのは、やはり難しい。
リアクォーターで2回試し、リアウインドウで1回試してみたものの、どちらも最後はフィルムの収縮の限界を超えてしまい、シワシワに縮んで硬化してしまった。
リアクォーターの2回目は、リアウインドウでの失敗も踏まえて、全体を上手く収縮させるようにしてみたのだが、それでもシワは入ってしまい、貼ってみると見るも無残なものに。我ながら笑うしかなかった、トホホ……。
そしてリアウインドウは上下に3分割して、それぞれを熱成形させてみるとことにした。
これまでの失敗から、若干コツを掴んだこともあって、大分マシな成形具合。リアウインドウ内側に貼り付けてみると、まだ数ヶ所は密着せずに浮いてしまったが、濃いスモークより目立たないので、このまま作業を進めた。
ボディの輝きがプロの磨き屋には敵わないように、ウインドウフィルムの仕上がりもプロと素人では雲泥の差。
経験値が段違いなのだから、美しい仕上がりを望むなら迷わずプロに任せることをオススメする。ガラスが湾曲しているなら特に、だ。よほど腕に自信がある人以外はプロに任せた方がいいと改めて痛感した(実に悔しい)。
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