ウインドウフィルムを貼ったことで車内の温度はどれだけ下がるのか検証!
仕上がりはともかく、フィルムを貼ったことでどれだけ効果があるのかも検証してみた。
薄曇りから時折太陽が顔を出す気温33℃を記録した日に屋外駐車場に1時間ほど放置して、室内の温度上昇とフィルムの有無による陽射しの違いでシート表皮などの温度がどれだけ違うか確かめた。
するとエアコンを切って1時間後の室内は、日陰部分のシート表皮の温度とほぼ等しいとすると36℃ほど。しかしダッシュボードの温度は50℃を超えている。
これがフィルムなしの陽射しによるものだ。そしてフロントドアの透明フィルムを透過した光が当たっていたところは41℃と、明らかに温度上昇が抑えられている。
手で触っても約10℃の違いは明らかだ。ところが、リアドアに貼ったグリーンのフィルムを透過した光が当たっていた部分の温度は36℃と、ほとんど日陰と同じくらい温度が低い。
グリーンのフィルムはIRカットを謳っていないのに、温度上昇は透明フィルムと同じくらい抑えられていたのである。
不思議に思われるかもしれないが、これにはキチンと理由がある。太陽光には紫外線と赤外線のほか、その両者の間となる可視光線があり、赤外線と可視光線が熱エネルギーとしてほぼ同量(紫外線には熱エネルギーはほとんどない)持っている。
つまり、透明フィルムは赤外線を8割カットしても、可視光線を2割しかカットしないのであれば、全体として熱エネルギーは5割しかカットされていないのだ。
一方、透過率35%のグリーンのフィルムは可視光線を65%カットするだけでなく、赤外線も何割かはカットするため、熱エネルギーのカット率では透明フィルムに近い性能となったのだろう。
つまりUVやIRのカット率は同じフィルムでも、スモークの濃さが異なれば熱エネルギーのカット率は大きく変わる。
やはりスモークが濃い方が夏は車内の温度上昇を抑えられる、ということになる。
もっとも車内の気温はウインドウからの日射だけで高まるわけではなく、ルーフやドアパネルが日射によって温度上昇したり、エンジン停止直後はエンジンルームからの熱気も伝わってくる。フィルムだけで防げる遮熱対策には限度があることも知っておくべきだろう。
とはいえ、ウインドウフィルムを貼った状態は、陽射しによる暑さを和らげてくれることは確かだ。
省燃費や冷房の効果を高めたい、家族にもっと優しいクルマにしたい、というならカーウインドウフィルムを貼ることを検討してはいかがだろう。
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