近年は平準化加速!車のハンドル 大きさによる長所と短所は?

ジャンルによっても大きさに違い? ハンドルサイズの傾向

 昔は前述したように車種やメーカーによるハンドルの大きさの傾向もあった。

 しかし、近年は社内でのハンドルの共用化、パワステやサスペンションに代表されるクルマの進化もあり、現行車のハンドルの直径はトラックを除くとおおよそ360から380mmで平準化されている印象だ。

 ハンドルの共用化により「クルマごとの個性が薄れた」という点も否めないが、そのぶんハンドルの開発に費やされる開発資源も増えているため、ハンドルに対し不満を感じることが減っているのは歓迎すべきなのではないだろうか。

なかには特殊な形のハンドルも! 自分で交換する場合の径は?

 最近は実用車でもハンドルの下側が切れたDシェイプのハンドルを使うクルマを見るようになった。

日産ノートのハンドルはDシェイプ型を採用している
日産ノートのハンドルはDシェイプ型を採用している

 Dシェイプのハンドルは「コックピットが狭く、ハンドルを切る際の持ち替えなどハンドルの操作量が少ない」レーシングカーから生まれたものだが、一般車にはどうか?

 メリットとしてはハンドルの下側が切れているためスポーツ系のクルマだと「乗り降りが楽」ということはある。

 その反面、ハンドルの持ち替えなどハンドル操作の量が多い一般車では交差点やカウンターステアの際にハンドルが戻しにくいというデメリットもあり、一般車にはあまりメリットが少ないというのが全体的な印象だ。

 また、1990年代あたりまで純正のハンドルは径が大きく、デザインも今一つだったため、スポーツ系のクルマではハンドルを好きなブランドのものに交換するのは当たり前だった。

写真はメルセデスの一般車用ハンドルとF1マシンのハンドル。レース用のステアリングは円形の一般用と異なる特殊な形状となっている
写真はメルセデスの一般車用ハンドルとF1マシンのハンドル。レース用のステアリングは円形の一般用と異なる特殊な形状となっている

 しかし、2000年代以降になるとエアバッグの普及に加え、純正のハンドルのデザインが良くなり、径も小さくなってきたのに加え、ここ10年ほどはハンドルにモード切替や運転支援システムのスイッチが付くようになったこともあり、ハンドルを替えることはめっきりなくなった。

 現代でもエアバッグとスイッチ類を諦められるクルマならハンドル交換は可能なのだが、ではその際の径はどのくらいがちょうどいいだろうか?

 そもそもハンドル交換は、趣味の領域なので好きなものにすればいいというのが結論だ。

 アフターパーツのハンドルの径は350&360mmと320&330mmが相場。そのため前述した小さいハンドルのデメリットも考えると350&360mmを基本に考えた方が無難だろう。

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