ドアノブ以外も危険部位多数!? 愛車のコロナ対策 日産推奨の消毒必須箇所は?

 米国疾病管理予防センターの発表をもとに自動車メーカーの知見も追加! 日産が推奨する愛車の消毒法とは?

 日常的なコロナウイルス感染症の予防対策として、手洗いやうがいの徹底や積極的なマスクの着用が行われるようになっている。それと同時に、店舗や施設などの公共の場、そして、家庭での消毒にも注意が払われるようになっている。

 こうしたコロナ禍のなかでその意義が見直されているのが自家用車だ。公共交通機関と異なり、“クルマ”は不特定多数の人間が触れないパーソナル空間。消毒さえきちんとすれば、大幅なリスク低減が可能な通勤手段にもなり得る。

 ただ、愛車の消毒を行おうとして、活用している消毒用品が適しているのかが分からず悩んだり、作業を躊躇したりする人もいるのではないだろうか。

 そんなユーザーのために、日産自動車がクルマに優しい消毒法を自社のWEBサイトを通じて紹介している。全部で15の消毒すべき愛車の部位とは?

文:大音安弘
写真:NISSAN photo:Joshua-stock.adobe.com、ake1150-stock.adobe.com

【画像ギャラリー】ここに注意! 愛車を除菌すべき全15箇所の部位


米国疾病管理予防センターの発表をもとに日産が「愛車の消毒法」紹介

日産が公開した消毒法のイメージ図

 手洗いやうがいと同様に、日常的に行えるコロナウイルスの感染症の予防対策として有効なのが、日用品や住居など身の回りの消毒だ。

 厚労省では、食器やドアノブなどの身近なものの消毒には、塩素系漂白剤を0.05%に薄めた次亜塩素酸ナトリウム液の有効性をPRしている。

 しかし、様々な素材が使われ、精密機器も含まれる車内の消毒は、どのように行うのが適正なのか、悩む人も多いはず。そこに助け舟を出してくれたのが、日産自動車だ。

 日産自動車の企業PRサイト「日産ストリーズ:グローバル」では、日英の両言語で「愛車にやさしい消毒、インテリア消毒方法」を紹介。

 この手法のベースとなるのは、米国疾病管理予防センター(CDC)の発表で、そこに自動車メーカーとしての日産の知見が加えられている。

車内の除菌に適した消毒剤と避けるべき消毒剤は? 

人の手が触れる箇所は消毒必須。ただ写真のドアハンドルなどではなく車内のシートなどは薬剤を慎重に検討する必要がある(photo/ake1150-stock.adobe.com)

 まず作業者には、消毒作業の前に、肌の保護や感染防止のために、使い捨て手袋を推奨。感染予防のために行う作業なので、自身の予防対策も万全を期したい。特に、洗剤等で手が荒れた経験があるならば、手袋はマストといえよう。また薬品を使用するので、作業中は換気にも注意を払おう。

 クルマの内装の固い部分(ダッシュボードやドアパネルなど)は、柔らかい布またはマイクロファイバーのクロスを中性洗剤と水に浸して拭き取る。またアルコール度数70%以上のウェットシートやスプレーも車内の拭き取りに安全に使用できるとする。

 注意しなくてはならないのは、一般的に活用される消毒剤だ。使い慣れているものでも、車内消毒に使用すると、シートや内装を傷めてしまう危険があるからだ。

 漂白剤、過酸化水素、ベンジン、シンナー、研磨剤の入った洗剤は、車のシートや内装を傷つける恐れがあるというから要注意だ。またナビ画面等のモニターには、アンモニアを含む洗剤は厳禁。反射・指紋防止のコーティングを傷める恐れがある。

 さらにレザーシートや合成皮革シートについても、表皮に保護コーティングが施されているので、アルコールによる吹き上げても問題はないものの、長期間に渡り、何度も実施すると色落ちや劣化の原因となることを警告している。

 このため、石鹸や中性洗剤で表皮の汚れを落とした後は、 皮革用保護剤でケアすることを薦めている。

車内の除菌すべき15の「チェックリスト」は?

この写真で消毒が必要な箇所は? 答えはシフトレバーとエンジン始動ボタン

 日産自動車では、車内の除菌箇所のチェックリストも掲載。全15項目を以下に示すが、どれも運転中の動作を振り返ると、触れる可能性が極めて高いものばかりだが、自身での清掃消毒作業では見逃してしまいそうな部分もある。

 この点は、さすが自動車メーカーのアドバイスだけに、明朗かつ隙がないものとなっている。

■日産が推奨するクルマ消毒チェックリスト

・ハンドル
・鍵(インテリジェントキー含む)
・車外のドアハンドル(前後左右)
・トランクのドアハンドル
・車内のドアハンドルとドアトリム
・エンジン始動ボタン(またはエンジンキー周り)
・ルームミラー、サイドミラー(背面や縁も)
・エアコンの吹出口
・シフトレバー
・ウインカーレバー
・ワイパーレバー
・センタークラスターおよびスイッチ類(ナビ、オーディオ、エアコンパネル等)
・センターコンソールとアームレスト
・パーキングブレーキおよび解除レバー
・シートベルトおよびバックル(※ただし強力な洗剤はベルトに使用すると繊維を損傷し強度の低下につながる恐れがあるので避けること)

こちらが日産が作成した消毒箇所チェックリストと推奨消毒剤の説明。これらの消毒でリスクは大幅に削減することができるだろう

 緊急事態宣言以降、感染リスクを下げるパーソナルな移動手段として見直されるクルマだが、地域や仕事によっては日常的に愛用されている人も多い。

 ただ車内は、家族や身近な人だけ、もしくは自分一人だけと思うと、車内の感染対策もおろそかになりがちだ。しかし、外との接点があれば、自分を含め、車内にコロナウイルスを持ち込んでしまうリスクはある。

 ぜひ日産自動車の消毒法を参考に、大切な愛車や仕事のクルマの除菌を行うことで、あなたの身近での感染拡大の予防に役立てて欲しい。

【画像ギャラリー】ここに注意! 愛車を除菌すべき全15箇所の部位