■購入検討時に気になる価格はどうなっているのか?
首都圏にある日産店でキックスの標準車(車両本体価格275万9900円)に有料色のブリリアントホワイトパール、前席シートヒーター、ステアリングヒーター、インテリジェントアラウンドビューモニター、オリジナルカーペット、ウィンドウ撥水、プラスチックバイザー、ナビレコパック、ETC2.0、ボディコートなど60万円程度のオプション&付属品を付けて弾いて貰うと法定、法定外の費用を含めて約365万円となった。
値引きは下取り車なしで10万円が初回の提示額となっている。2021年以降も大幅な納車待ちが続くなら、メーカーや販売店にとっては大きな打撃になることが予想される。
■販売現場が心配するキックスの現状
●証言1:首都圏日産店営業担当者
新型キックスの受注台数は多好調な滑り出しだが、納期が大幅に遅れているので困っている。お客さんからの催促が連日来ている。
現時点では標準グレードの「X」と上級の「X ツートーン インテリアエディション」の注文割合は約半分ずつだが、どちらも納期はモノトーンが2021年1月、2トーンは2月となっている。
4カ月待ちでしかも年落ちだと、査定額が10万円くらい違ってくる。基本は納車時に再度査定して、下取り額を決めるようにしているが、納得してもらえないお客さんは受注時のままで下取りするケースもあり、これだとこちらが損をすることになる。
車検が迫っている場合は先に取って貰うが、その場合キャンセルされても文句が言えない。それよりもこの時期「ヤリスクロス」、「XV」、「MX-30」、「ヴェゼル」などライバルの新型車が多く発売されつつあるので、そちらに買い替えるお客さんが多くなるのを心配している。
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