■いい意味で大人になった、WRX STI
3代目WRX STIでまず注目されたのは、ボディタイプを4ドアセダンから5ドアハッチバックに変えたこと(後に4ドアセダンも加わる)。
これは当時スバルでWRCを戦っていた、ペター・ソルベルグ選手の「ラリー中、コース幅を有効に使えるよう、リアオーバーハングの短いクルマにしてほしい」というリクエストによるものだった。
またこのモデル、「しなやかなサスペンションでタイヤの接地性を生かしたコントローラブルなハンドリング」や、戦闘的ながらダークカラーもよく似合うスタイルなど、いい意味で大人になった点も印象深かった。
■ランエボX、大型化されたが俊敏な走り
そのWRX STIとほぼ同時にモデルチェンジされたランエボXは、ランエボIXに比べると大型化と重量増という不利も少なくないモデル。
が、三菱の開発陣は伝統の4WDシステムに横滑り防止装置ASCが加わったことも生かし、ABSや後輪左右の駆動力を配分するAYCなどの統合制御をさらに進め、ランエボIX以上によく曲がるクルマに仕上げた。
またランエボXは5速MTに加え、ツインクラッチSSTと命名されたDCTも設定。変速の速さに加え、変速スケジュールも非常に賢く、プロドライバー並みのシフト操作を実現。ランエボXは多くの人が安全かつ楽しく速く走れるスーパースポーツセダンに進化した、と断言できる。
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